2018年5月16日水曜日

怒られるとだんだん言わなくなる 1/2


昨年発覚した大手鉄鋼会社による製品検査データ改ざん・ねつ造。性善説とまで言わなくとも“信頼”の下 国の機関に変わって行っていた日産自動車 スバルの自社生産車両の検査に関してのルール違反。さかのぼればこのほかにも製品品質に関してのルール違反。実情・現場実態に即さない上からの行為が原因の事故もありました。

それらの大手企業による会見は、私がいつも言っていること言い方でいうならば「このたび悪いことをしてしまいました。申し訳ありません。」ではなく、もう相当前から繰り返し改ざん・ねつ造ルール違反を繰り返していたわけなので「これまで見つかることなく改竄・ねつ造ルール違反をしてこれたのですが、このたび見つかってしまい誠に申し訳ありません。」という態度 あきれます。



話は飛びますが 「リストラ」 日本におけるリストラはイコール首切り。本来は再構築というかもっといろいろな意味合いがあったようですが、日本におけるリストラは首切りによって人件費を削減して収支の均衡を図るという事で行われました。ですがこれは人材・人件費を減らして収支の均衡を図るだけの物、縮小均衡にして良しとするもの。だから企業活力がなくなり衰退するという事態を招いた(ひいては日本の社会全体の衰退)と私は思っています。それが改めて取り上げられるという事はまだまだ特殊なこと一般的なことではないという事なんでしょうが、首切りという意味でのリストラをすることなく、また企業の運営姿勢としてクレームから新しい製品 新しい企業活動へのヒントをつかみ取る、現場の状態を把握し正しくフィードバックの状態を作り伸びている企業もありますが。



話を戻します。

今回発覚した問題はゴーンさんが社長を務めてからの日産自動車、一時日産のグループ企業だったスバルで完成車両の検査を長年にわたって無資格者が行っていたというもの。 そして今これを書いていてびっくりしたんだけど、車の欠陥隠し燃費偽装がばれて存続が危ぶまれた三菱自動車も今は日産自動車の子会社。何か共通する土壌があったのでしょうか、因縁めいたものを感じます。

調査によると「ゴーン社長の“改革”企業グループの解体・人減らしかつ目標達成は求められ現場は疲弊しきってごまかすしかなかった・・・」という状態だったという証言が出ていました。 一般的に強引な人 上役 強い人には抗いにくいもの。今回人員を減らされ でも業務は減るどころか増える中で本来国・行政による完成車両のチェックを製造した企業自身が行う現場での不正は様々なそして大きな問題を含んでいると言えます。 現場の職員・検査員の立場では、疲弊しながらも異を唱えることはできなかっただろうことは想像に難くありません。

もっと広範囲に大きく影響を与えた鉄鋼大手のケースでも、ただ効率化だけを求めた“合理化”の弊害がついに発覚したわけです。収益を上げ企業としての会社 社会の中での価値を高めるとは真逆の結果を招きかえって大きな損失を与えてしまったわけです。

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