2007年8月22日水曜日

諸橋近代美術館 サルバドーレ・ダリ


 諸橋近代美術館 に行ってきました。
ほかの美術館でチラシなどを手にし、以前から知っている美術館ではあったのですが、なにかきっかけというか、縁がありませんでした。そればかりではなく、他の人の作品ももちろんあるけど、サルバトーレ・ダリを中心として、ダリのために生まれた美術館。多方面で高い評価を得ている人。でも個人的には、(それ自体にももちろん大きな制作意味や動機があるのはわかるけれど)あまりにも内証的ではないのか、特にダリが生きていた時代のことを考えると。と思っていたせいもあったかもしれません。
 でもこのたび、ある人の口からこの美術館、ダリの作品の素晴らしさのことが出たので行ってみたのです。すべて“物事には時がある”の今回がその“時”だったのでしょうね。
 で、すごい発見というか、すっかり私の中で評価が変わりました。やっぱり芸術家なりなんなり、社会に何らかの影響を与えうる人は、意識して、“平和”のためにその影響力を使わなければだめだということ。社会・社会問題から身をひいてはならないということに改めて確信を持ちました。
 ダリの作品の中での評価はわからないけれど(もちろん今回で他の作品の理解がずいぶん深まりました)原爆をテーマにこの「ビキニの3つのスフィンクス」で、ダリも内証的な作品ばかりではなくこのような作品、発言もしているということが私としては初めてわかり、大いに見方が変わりました。だってマスコミの取り上げ方がよくないと思いますよ。確かにマスコミが取り上げたことも事実なのでしょうが、そればかりが強調されてしまって、他の同時代の人とは違うイメージが作られてしまいましたよ。

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