2018年3月21日水曜日

AI が人・社会を変えてしまうというけれど 1/2


10年後には無くなっている仕事 なんて見出しが登場するほどに“AI”導入の流れは進むばかり。最初は“計算機を応用したもの“程度から始まったものが、ハード面でもソフト面でも大きく進化して日常の生活に(車も家電も)コンピューター・マイコンが大きくかかわるようになり、気づけば(気づかないうちに ?)コンピュ―ターなしではすべてが成り立たない世界・生活になってしまいました。そこへ速さ 反応だけでなく自分で考えて進化していくAI・人工知能の流れですからついていけるだろうかと考えてしまうのも無理はないのかもしれません。

そんな時、脳科学者の茂木健一郎さんがAIに関して書いていたものを目にする機会があったのです。送られてきた週報の中で触れられていたもので、初出典は201657日付の茂木健一郎さんの公式ブログという触れ込みで紹介されていたものでした。(私も検索して読んでみましたが、ブログとまとまったものではなく、ご本人の弁では 連続ツイートという触れ込みのでした。) 以下少し紹介させてもらいますと「  たとえば、とてもおいしいものを食べたとして、その“おいしさ”自体を記録することはできない。将来的に技術が進んだら、というような話はできるけれども、とりあえず今はできないし、将来もできるとは限らない。“感動”も記録できない。なぜならばそれは個人的なものであり、複雑なパラメーターに依存し、しかも時間的には一回性の物だからである。その感動を与えた風景なり、公演なりは記録できるかもしれないが、感動は記録できない。感覚にせよ、思いにせよ、本当に大切なことは記録できないということは、この記録メディア全盛の時代において、よく考えておくべきことだと思う。たとえば、大切な日の想いでも、本当に重要なことは、どんな方法を使っても、記録できない。以上の考察から導かれる帰結は二つである。一つは、“今、ここ”の感覚や感情を、よく把握しておくこと。マインドフルネスは、この領域に属する。もう一つは、上手に思い出すこと。自分の今までの人生での、エポックメイキングな出来事を、ときどき、上手に、思い出してみること。それ以外に、ほの暗い過去から、自分の今を照らし出す高原を取り出す方法はないのである。」茂木健一郎

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