2018年3月21日水曜日

AI が人・社会を変えてしまうというけれど  2/2


大学卒業後久しく会っていなかった友人に会いに出かけたことがあります。友人の家は結構山奥で、電気は来ていたけれど飲み水は山から引いてくるような地区でした。その時のご両親が歓待してくれた事、お母さんの手料理もその夜初めて口にした地酒のおいしさも格別なものでした。 帰りに同じ銘柄を一升瓶で一本買い求め、後日飲んだもののどうにも味が違う。 やはり“あの夜 あの場所”で飲んだからゆえのおいしさだったのだろうなぁと思った覚えがあります。

人が亡くなった時その人の持っていた記憶というのはどうなるんだろう どこへ行くのだろうという疑問がずっとあります。その人の家族なり知人なりが、もちろん故人の想いと言ってもいい記憶を、すべてというのは無理ながらも聴き受け継いでいくという事が継承し残していくという行為なのかなぁと思うようになりました。 自分の生活、人生をすべてハードディスクに画像として残しているという人のことを聞いたことがありますが、すごいなぁと思いながらも機械的に写したり録ったりがすべての人のすべての時でできるわけではないしという印象を持ちました。それが今回の茂木さんの言葉で、ハードもソフトも格段に変わってきたけれどまだまだ“記録”できないものがいっぱいあるんだなぁと気づかせてもらったわけです。

0 件のコメント: