自分の都合を動機に衆議院解散・総選挙に打って出た安倍首相。 総選挙に向けて公になった各党の公約の内の原発についてを見ていると、再び根拠のない安全神話に持っていって原発再稼働をしゃにむに進める主張から明確に再稼働反対の主張・公約まで様々。でも2011年の3・11で原発・放射能は人知を超えたものだという事実を知ってしまった以上、政治的解釈判断は別として原子の力は安全で夢のエネルギーという事をすんなり受け入れることはできません。
これは要するに責任回避の布石なのでしょうが、将来的に原発をどうするか・現在休止中の原発の再稼働を認めるかどうかについて「原子力規制委員会の審査を合格した物“安全”と認めたものの再稼働は認める」としたものがありました。 これについては、先日その任を終えた原子力規制委員会の田中俊一前委員長がこんなことを言っていたのを思い出します。 「基準に合うかどうかを審査したのであって、安全だとは申し上げていない。」
予測していなかった技術的・世界情勢の変化に対応するべく打ち出されてくる新しい基準。つまりまだ原子力発電の技術は定まったものではないという事。いざ原発事故となった時の影響の大きさは人間の持つ知恵・技術・時間軸ではいまだ対応しきれていないという現実。
事故の時、危険な原発から離れて=避難計画はどうなっているかというと様々な放射能の影響の出方・地域範囲があるのにいまだにぐるりと半径何キロという縁で示すだけ。その範囲に入った自治体は避難計画を立てなさいという事になる訳だけれど、再稼働についての意見は考慮されない。 聞けば一度今まさに擬古を起こしている危険な原発に向かい通り抜けなければ避難できない道路・計画の物もある由。大地震でも津波は来ないを前提とした対岸の県からのフェリーを使っての避難計画。
安全基準一つとっても、建設申請審査の時から考えれば50年も60年も前のものに後付けしているだけ。今盛んに安倍さんが危機をあおっている北朝鮮のミサイル攻撃に関しても5年の間にという猶予が設けられていて「今頻繁に北朝鮮がミサイルを撃ってくるけれど原発には5年間は当たりません」という事ですか?
一体どの対応が望ましくてどの話が正しいのでしょうか。発言の時間の幅を広げてその場その時の言っている事を振り返ってみるとつじつまが合わないことが多々ある安倍さんですが今回もどうもおかしい。一体どうなっているのでしょう。
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