2020年6月20日土曜日

尺度を変えてみてみると

   写真を日常普通に撮る時とは違えて高速シャッターで映してみると普段の生活では見えなかったものが見えてくる、逆に低速(長時間)シャッターで映してみると見えなくなるものがあるという事を書いたことが有ります。そのことを念頭に。

 国立天文台フェローの泉拓磨さんが、交通遺児育英会の「君とつばさ」第344号に「銀河とブラックホールの不思議な関係を探る」と題して書いたものを読みました。「~アインシュタインが一般相対性理論の中で、ものすごく重い物体が無限小のサイズに押し込められると、空間がすごく歪められ、その歪みがある一定量を超えると、光ですら脱出できなくなる、と論じているのがブラックホールである。~」という所が、別に気にするような事ではないのかもしれませんが、私だったらここは別の言い回しにするかなぁその方が解りやすいかなぁなんて事を思ったりしていた時にふとブラックホールとは“状態”なの“物・天体”?どちらなのなんて事が気になったのです。(調べてみましたら、天体という位置づけになっていました。) 

  動かざること山のごとし の山とか大陸とか星(天体)と言うのは普通には動かない変わらない物という事で話されるイメージ。 けれど地球の歴史の中では大陸は移動していましたし、星 例えば北極星だって5,000年前には別の星・天体がその役割を果たしていたという事ですので、地球だって星々だって動いているし変化しているとわかります。 ただしその変化は“一人の人間の一生”という時間尺度で区切って見てみると、北極星=動かないとしてしまうのは別段おかしなことではありません。(余談かもしれませんが、そういう人間の一生という時間では変化が見えない感じられないような時、人知を超えた事象に対して永遠とか無限という言葉を当てるのかな等と思ってしまいます。)

そこで最初のシャッターの話、この場合は低速(長時間)シャッターにつながるのですが。

  人の一生というような時間尺度ではその変化が見えてこない例えば天体のようなものの場合、逆に低速シャッター・長い時間幅に尺度・物差しを変えてみるとブラックホールも違った姿でとらえられてくると思ったのです。 位置づけ・定義では天体だけれど、視点を変え見ると動きのある“状態”という言い方もできると。 天体は(宇宙 星の一生)一人の人間の一生という時間尺度では測りきれない時間軸で動いていますので永遠とか無限という言葉を使いたくなるけれど、138億年と言われている宇宙の歴史の中では間違いなく変化して来ているわけなので 途中経過として“今の状態は…”と言ってもいい、この記事を読みながらこんなことを思っていました。

 ま、これだけと言えばこだけのことなんですけど。


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