2021年8月25日水曜日

言葉の備忘録 「相づち(槌)」

 

言葉の備忘録

「相づち()」  

鍛冶作業において師匠に相対して位置する弟子・助手が絶妙なタイミングで

“槌”(ハンマー)を打つ様。

 

北海道・恵庭市にある日本キリスト教団 島松伝道所の「島松だより」Vol46 202152日号に掲載されていた辻中明子牧師の「待っていると、そうなる」を読んでいて、これは言葉の備忘録に入れておかなくちゃと言う言葉を見つけました。それは「相づち」と言う言葉。 考えてみれば、日常に相づちを打つ“行為”はとても大切なもの。円滑な人間関係を築き保つために不可欠と言われている行為。 でも意外とその語源と言うか、どういうことか説明してと言われると出て来ない言われのように思いました。聞けば「そうか!」と思うんですが、今の時代 鍛冶屋さんを目にする事も有りませんし、相槌も普段は相づちとしていたような。

 さてこの島松だよりの巻頭言にあたる辻中牧師の文章を読み進めると他にも書き留めておきたいことが書かれていました。 精神科医として45年間相談を受ける・聴く仕事をされて来た高塚直裕さんの講演を聴いて触発された想い。「相談を聴く」この相談を聴くという事の大前提「相談者は、その方なりの解決策を必ず持ってる。まだそれに気づいていないだけです。(決断していないだけ)」「時間がかかっても、相談者が決めた解決策が、なんといっても一番いい。」「聴く側は相談者に何をしてあげられるかではなく、どう理解するかが重要。相談者は話していくうちに必ず解決法を見つけます。(決定する)」 「聴くコツは、相手に関心を持つ事、こちらの価値判断は後回しにすること、聞き手は自分の感情をセンサーとし、自分の心の動きを確認したとき、相槌が打てます。」さて、私の日常はどうだろう~と続き「答えや助言を先に言いたくなる。受け止める前に否定したり質問したり、話を遮ったりする。」などと続きます。 *言葉尻を一部言い替えました。( )内は追加しました。  

 このあたりのこと、私もそう思います。 思い悩み 繰り言を続けていても、人に会うという行動を起こした人 自分の口を開き相談という所まで行った人は、すでに自分で結論を見つけている 決めている段階だと自分の経験から言っても思います。人に相談するところまで行った時は、すでに自分の中で何かを見つけた時。 相談、口にすることで決断するための最後の一押しをしてもらう・行動に移るという段階に到達しているんです。すでに自分の中では結論が出ているんだけれど聞いてもらいたい。 できれば 同意してもらいたい。 この段階まで来ると実は意外と、あれやこれや言ってもらいたくない んじゃないかと思います。 それに、そこで良かれと思ってアドバイスしたとしても、もし本人にとって思わしくない結果となったら大変なことになってしまいます。他人はそこまで責任はとれません、○○してくれたから許す なんてことはないんですよ。 そんなことを思いました。

タバコ 約束 嫌悪の気持ち


 私が タバコ に対して嫌悪の気持ちを抱いているのはお察しの通り。 子どもまで与えられ一時は共に暮らした人。 今となればそれも喫煙のせいだったのかもと想像する鼻と各地の臭い、歯と歯茎の不調。小さい子どもへの影響もさることながら、自身が喘息の既往を抱えたびたび吸入をするほどだったので禁煙を進め本人もやめると約束をしていたのに、ホントにうっかりなのかわざとカバンからタバコの箱やライターが見えるように普段持ちのカバンが口を開けたまま私の導線上に置かれていた。 そのたびに自身が喘息で苦しむのにと話した。見つかるとそのたびに「もうやめる」と約束をしてくれた。けれど、彼女は理解力がない人ではなかったけれど、結局タバコを辞めることはできなかった。 別れた後思い起こすと、そんなことが繰り返されたのは3度。 私に「もうやめる」と約束し、しばらくたつとまた見つかるということを繰り返すたびに、もともとはそんなこと考えることすらしなかった疑念が生まれ、強いものになっていった。約束はその場の言い逃れ、彼女とタバコのことだけでなく、彼女のそのほかのことも分らないぞろ考えてしまうようになった。 結局の引き金は別の出来事ではあったけれど、根底にはこのような流れがあったのは確か。 後日、彼女が置いていった普段使いしていた車のハンドルを握ったとき、薄く開けた窓の隙間からたばこの煙が出ていたヤニによる内装の汚れを目にして、幼い子どもはこれほどのタバコの煙を吸わされていたのかと深刻な思いになった。身体はともに暮らしていたけれど気持ちは別だった事を改めて突き付けられた思いがした。
 もともといろいろな資料を集める方ではあったけれど、それ以来「タバコ」に関する資料大きな題材になり、抜き出さずにはいられないでいる。 今日のもその一つ

2021年8月22日日曜日

COVID-19 重症度分類 酸素飽和度から

 


買い被り その後 菅首相

 


やはり、間違いなく買い被りだったようです。

菅首相・総理大臣は先日の会見で「感染拡大の防止を最優先に」(防止を最優先)と言わなければないところを「感染拡大を最優先に」(拡大を最優先)と言ってしまいました。 今まさに大きな問題のCOVID-19の感染爆発、感染をいかに防ぐか すでに危機的状態になってしまった医療体制をどうするかがずっと求められている状況下でのこの発言、どうしようもありません。 この、どう言いつくろいようもない間違い発言ですが仮に、「人間だから言い間違う事も有る」としても、事が明らかになった時訂正しない(今はされている)釈明もしないというのはだめですね。 ちなみに、官邸ホームページにも一度その発言のままで乗ってしまったそうです(未見)、ノーチェック 完全に誰も何も言わない(言ってくれない)裸の王様状態。

 周りを見も聞きもしないで気づかない 思いもつかないまま(想像力の欠如)。発言は、自分でもよく考えた上のものでないから先日の平和式典の様に何とも思わず平気で読み飛ばしてしまう、話している最中におかしいと気づかない(“口下手”とは全く違いますよ、そもそも話すという事自体が満足にできていない。)。国の責任者、地位も権力もある立場に就いた人としてはどうしようもない。そもそもがそのような立場に立てる人ではない、地位に就く人ではなかったんでしょう。 前首相安倍さんの品性のない態度 問題発言は誰の目にも明らか目立ちました。その陰で最強の官房長官などともてはやされ、ほんの(ちょうど)1年前には議院内閣制の日本においてイコール首相を決める事になる国会議員の過半数以上を占める最大政党自民党の総裁決定の過程では雪崩を打って圧倒的多数の支持を集めた菅さんでしたが、首相になりいざ表に出てみたらやることなすこと後手後手で小出し、具体性に欠け有効な手立てが打てないままここまで来てしまいました。 COVID-19はまれにみる難題なのは誰が考えても明らかな事です。けれど、自身が考えられなくとも多くの指摘・世界中でより有効な対策をとっている国もある中、少しでもいいところを学ぼう取り入れようという姿勢はありません。 その上、首相としての想いが全然伝わって来ません。 発言(質問)自体許さない、問題ない必要ないの一言で片づけてしまって答えない(話さない)(大いに問題あり 難有りではあった安倍前首相と比べると発言量自体少ない) それは、周りの話を聞かない 聞かないから課題がわからない、何が問題か何を聴かれたか知らないから 答える言葉も浮かばない。話す気がない、そもそも話すという人間関係の場 経験がなかったからだったのを回りが深読みし 取り違えていたわけです。 これほどまでに“学ぶ姿勢”が無いようでは、今後 周りを見 話を聞いて良い方に変わるという事も考えられません。今の事態にこの首相 まさに国難。

2021年8月14日土曜日

買い被り だとは思いますが

 


COVID-19「原則自宅療養」へを聴いて、菅首相に対する見方が変わりました。 やることなすこと後手後手 無為無策。中身がないから聞かれたことに答えられない、何を言っているのかわからない頓珍漢な事ばかり話して伝わってこないダメな首相とばかり思っていました。ところがどっこい。実は先へ先へと考えていて「国は医療体制の拡充には一切関知しません、入院はできません全部自分の家でやって。ここへもって来たかった、そしてその通りに持ってきた。」と見直しました()。 無為無策 効果的な政策が打てない。やることなすこと後手後手。質問することすら制限しておいて、それでも聞かれたことに対してすらはぐらかしてまともに答えない。これまで話さないことでスタイルを確立してきたせいもあり、いざ話そうとしても慣れてなくて伝わってこない。挙句の果てに、先日の広島平和集会の時は、用意された原稿を丸々一ページ読み飛ばす、原爆=ゲンバク を ゲンパツ=原発と読み間違う、長崎集会には開始時間に遅れてしまうという体たらく。 

でも今回ハッと気づきました。世界で唯一の被爆国なのになぜ核兵器禁止条約を批准するどころか足を引っ張るのか。核兵器に関して 糊でページがくっついていたなんて情けない理由まで言い訳にしたのか。これうっかりミスをしたんじゃなくて、本心から読みたくない、関わりたくなかったから、みっともないほどの流を付けてまでその通りにした。 すでに医療崩壊が始まっているという医療の現場、当事者からの訴えにお定まりの「そうは思わない」と有効な具体策を打たない、一向に耳を貸さない。 特に飲食店の窮状に対しても一向に、そして明確な責任の所在を示さない対応しかしてこないで、 自粛 自粛の“お願い”だけを繰り返すだけ。 具体的な対策を立てないままに、相手によって言質を簡単に言い替える朝令暮改の二枚舌。

菅首相は、もともと就任早々「自助・共助・公助 全部自分でしてください国(公助)は当てにしないでください」と発言した人でしたから、ワクチン注射も十分な医療体制も取るつもりはないと端から考えていたんだという事がよーくわかりました。 “深慮遠謀” さすが。 何を言われようが自分の考えを押し通す すごい人 と改めて感心しました!  ほめ殺し? 買い被り? 最初からできる人はいないけれど、どんな状況になっても、周りからどれだけ諫言されようと変わらない。できません。

2021年8月9日月曜日

そもそも を忘れない

  


  



 短い期間ではありましたが、「大阪版表現の不自由展その後」が取り組まれました。 大きな話題となり物議をかもした「愛知トリエンナーレ」の時と同じような経過をたどり大いに気をもみました。幸いこの度の会場使用取り消し処分に対しては、処分のタイミングがあまりにも直近過ぎ主催者側が対応できないこと、取り消し処分の理由として挙げていた「妨害行為」に対する会場側の対応が不十分であるとして、大阪地裁 高裁 そして最高裁においても会場使用取り消しを取り消す決定がなされ無事開催することができたという経緯が有りました。

この度の裁判所判断は、妨害行為をするぞと脅迫、“偏っている”とか“反対の人が居る”と言う口実に対して、そういう事柄であるならば尚の事広く様々な意見 立場の人に対するべきだという考えが表明され、これまでにない画期的な判断が下されたと私は評価しています。 妨害行為、爆破予告や恫喝恐喝 大音量での街頭宣伝などに対しては犯罪行為であるとして対応し安全対策を十分に図るべきと義務付けました。 これ、実は当たり前のことなのに、強い態度 暴力的な人に対しては弱く出る という本来とは反対の頓珍漢な対応をしていたんだよと諭したわけで評価します。(正しくは「強きをくじき弱気を助く」)

蛇足かもしれませんが、これら一連の経緯に対して大阪府の吉村知事は不満である旨の会見を開きました。吉村知事。テレビにはよく出るけど、市や府の運営に関しては大いに問題あり。COVID-19対応でも会見で「イソジンでうがいをすれば大丈夫」などと言って大いに物議をかもし、実は医療崩壊をまねいてしまって多くの方が命を落とす事態を招いている知事さん。 そんな人が、自分の意に沿わない催しに対しては、(たとえ“一件”でも)妨害行為があるとそれを口実に催しの方をやめさせてしまおうとしたわけです。これじゃ「弱気をくじき強きを助」ですよね。 開催しようとする人たちの事は、暴力に訴えることはしないで申し入れをするだけ 署名を集めるだけの人達と高をくくっているのでしょう。 でもこの一人一人は、どの団体の誰それと言うわけではなくごく普通の市井の人にすぎないけれど、そもそもの問題を忘れないしこだわる事を捨てない人達ですけどね。