テレビのコメンテーターを務めていた岸井成忠さんが先日亡くなられました。
私がテレビ番組での岸井さんの発言に注目するようになったのはもう何年にもなりますが、もともとは新聞記者。
話は突拍子もなく飛躍する印象を与えてしまいますが40年も50年も前のこと。
もちろん写真も歴史をとどめた印象に深いものがすごくたくさんありますが岸井さんのことから今日は映像の話を。
これは私のお爺さんとのかかわりの中で取り上げたことがあると思うんだけど、初めての衛星放送の時のケネディ大統領の顔が映るのかと思ったらジョンソン大統領が出てきてケネディ大統領が暗殺されたと話したあの日の映像。そしてここ何年もの日本の政局において(第2次安倍政権のいろんな意味での異常さは措くとして)は考えられないような長期政権となった佐藤政権・佐藤栄作さんの退任会見での異様な光景の映像、を思い出しました。
退任会見の場で「私は新聞は嫌いだ」と言い放ち、テレビ(NHK)が誰もいない会見場の椅子と佐藤さんの顔を映した映像を思い出したのです。
その思い出したきっかけが先日亡くなられた岸井さん、いや言い方が逆かな。誰が言ったか・言った人の顔が映し出されたわけではないのですがその時抗議し謝罪を求め、売り言葉に買い言葉というところもあったのでしょうが抗議の退席を呼び掛けた新聞記者が岸井記者だったのです。 この経緯・逸話、亡くなられた時の報道でこのことを初めて知りました。
だからこうして書いているんでしょうけれど、惜しい人をなくしてしまいました。大事な人をなくしてしまいました。今のご時世 今の日本のマスコミの現状だからこそ貴重な人でした。
「砂糖要らないコーヒーブラック」
佐藤栄作・佐藤政権に対する抗議行動の時の掛け声の一つです。ブラックコーヒーを下げに出してきて佐藤を音でいうと同じ砂糖にして 要らない
で本当に言いたいことをわからせる。ニヤリとさせる耳ざわり 主題的にもよくできていると忘れない言葉です。
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