そんなことで隣近所に室外機を探してみると、7~8軒に一台という感じでした。室外機が一体のタイプの物の他に分かれているものもありましたがいずれもファンが回っていなくて動いていないようでした。 夜はもちろん朝夕は気温も下がりますし風も思いのほか通ります、日中でも日陰に入ると
家の中でも意外なほど過ごしやすかったのを覚えています。 それがどうしてと言うと、ゴミも落ちていないし治安も悪くなさそうな家並でしたが、寝る時の戸締りは結構厳重で窓も戸も全部閉めるもんだから風が全然入らなくて(室内が)暑くなるんだとわかりました。
せっかくエアコンの機械があるのになぜ使わないのか聞いてみましたら、「電気代が高いから」とのことでした。 近くのサリサリストアは別として、わざわざ行くわけだから行けば多少なりともお金を使うモールは大小を問わずとても快適。作りから言って当然ながらジプニーはエアコンなし。バス
タクシーは基本エアコンなしで、エアコン付きは運賃が少し高くなる二本立て。なんでわざわざボディに“エアコン”て書いてあるんだろうと思って見ていたんですがその訳が分かりました。
思えば私の記憶の中でも相当昔、冷蔵庫と言うと氷屋さんから配達してもらった氷を上の方に収めて冷やす式で、今のような電気式の冷蔵庫が各家庭に普及する前。夕方になるとおじいちゃまのお使いで少し離れた酒屋さんにビールを買いに行った時のことを思い出します。今では信じられませんが、そのころビールの大瓶一本が130円でした。おじいちゃまに言われた冷えたビールは、冷やし賃5円が入って135円。 つまりそのころはまだ“冷やす・冷たい”はそれそのものに値段の付く特別なことだったんです。 急速に発展、変わってきているフィリピンですがこんな一面が同時にあるんだと感じました。
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