2019年10月26日土曜日

パロル  ber month

 10月でした。その時強く印象に残ったのは 手続きを終えてターミナルビルを出てすぐ気づいた“クリスマス飾り”。 どう見ても大きなクリスマス飾りなのですが、まだ10月。日本の感覚で言うとまだまだ先。 日本でこういう飾りつけを目にするようになるのは、このところ急に盛んになったハロウィーンが終わって11月に入ってからでしょうか。
フィリピンに初めて行ったのは

 フィリピンには「“bermonth」という言葉が有るんだそうです。 “月”の名前の最後に“ber”が付いている月。つまり12月=December に向けてSeptember 9月からクリスマスを迎える準備、「クリスマスが来るよ イエス様の誕生を喜ぶ準備をしなさい」という事だそうです。

 そしてクリスマス飾りでは“パロル”というものがあります。 空港で目にしたのは大きなリースでしたが、とても華やか日本語で言うと“動く電飾”とでも言ったらイメージができるでしょうか。(パロル もとはスペイン語のランタンという意味だそうです) ただ点滅させるだけでなく、光が流れるように演出して点滅させてみたりモーターを使って回転させたり…  日本の教会で感じる 厳粛な雰囲気と言うより 嬉しい その気持ちを表すお祭りという事なのでしょうか。 パロルでお祝いするのはフィリピン全土ではなくて決まった地域だけと紹介しているものもありましたが、(メトロ)マニラから700800㎞も離れた彼女の地元・実家でも飾るそうです。 色々話を聞くにつけ、フィリピンのクリスマスを見てみたいという思いが強くなるばかりなのですが、ルソン島パンパンガ州サン・フェルデナンドで12月に行われる「サン・フェルデナンド ジャイアント・ランタン・フェスティバル」というものもぜひ観てみたいものです。

日中でしたので実際に点灯しているタイミングではなく華やかさは伝わりませんが、道路わきにパロルを作って販売もしているお店かなというものを目にしたのは3月、こんな時期から! さすがキリスト教国 ラテンの国 フィリピン 違うなぁと感じました。

2019年10月21日月曜日

スコットランドの払った代償は大きかった


 ラグビーワールドカップ2019日本大会 全20チームが、プールAD4つに分かれて各5チーム総当たりのうち上位2チームが決勝リーグに進むことができる一次リーグ。 ティア1の伝統有る強豪チームスコットランドが、プールAでの敗退の瀬戸際に立たされラグビースタイルの信義に劣る言動で、大会前には想像もできなかった大きな犠牲を払ってしまいました。

 一連の“騒動”は、これまでにない広域で甚大な被害をもたらしいまだに復旧はおろか全貌もつかめない台風19号の被害。もっとも影響すると思われる101213日に予定されていた試合を中止(両者引き分け扱い)するかもしれないとし、その発表に対してスコットランド協会のマーク・ドットソン最高経営責任者が日程を変更・順延してでも開催することを要望。その上に、当初の予定通り開催しない順延もしないなら法的手段に訴えるという考えを表明したことから始まりました。 その言動に対してラグビー競技の国際統括団体は、他の19協会と同様に(スコットランドも)一次リーグにおいては試合日程の順延はないとの申し合わせに同意している。「開催に向けて全力を挙げているときに残念」と言う声明を出していました。 
貌もつかみ切れていないほどに被害を出した台風

 その後の経緯では 12日に予定されていた2試合は中止13日の試合も台風の影響が横浜よりも遅くに残っていた岩手県・釜石の試合も中止。 スコットランド日本戦の予定されていた横浜は、話では2,000人にも上るスタッフの奮闘で運営に一部の変更を加えるだけでの開催が行えたとの由。

 試合に臨む姿勢で、日本チームは台風で被災した多くの人達を力づけるためという大きな目的をみんなが共有したので一段とパフォーンスが上がり、対するスコットランドはとにかく勝たなければ決勝進出はないという瀬戸際で見苦しいことに 約束したことは守るというラグビースタイル(今回の場合は事前の協約も取り交わしていたのに) 過去に1度しか負けたことがない日本ならと相手を見下し相手を尊重も敬意も払わないという姿勢が多くの反発を呼んでしまい選手の士気は下がっていたのではないでしょうか。

 つまり、日程通り開催された試合でスコットランドは21(日本は28)で試合に負けてしまったんだけれど、試合前にすでに勝負に負けていたと思っています。

 

今回の一連の事でスコットランドの払った代償は大きかった。 多くのラグビー愛好家の反発を呼んでしまいました。試合にも負け、2019ワールドカップ日本大会一次リーグ敗退となってしまいました。 その上、獲得したポイントの内6ないし7点を剥奪するという事が検討されているようです。もしそうなると一次リーグAプールの3位から降格という事になり、各プールで上位2チームに入って決勝リーグにすすめなかったとしても3位であれば次回ワールドカップに地区予選を経ることなく進出することができるという特典を失うことになってしまうのだそうです。 今回の一連の出来事でスコットランド は これまで築き上げ保ってきた栄光を台無しにしてしまったと思います。スコットランドの払った代償は大きかった。 ラグビーはそういうものでもあるのです。



今回の対日本戦、もしスコットランドの勝利だったとしても後味の悪いものだったでしょう。でももし戦わなかったら…  もし戦うことなく終わっていたならばらラグビーワールドカップ2019日本大会の悲劇 として語り継がれたでしょう、でも実際は全く違う展開となってしまいスコットランドの強さは本当に神話になってしまいました。

2019年10月19日土曜日

実はアメリカ合衆国・テキサスにあるパリ






映画「パリ、テキサス」パリとテキサスの話かと思ったら、実はアメリカ合衆国・テキサスにあるパリという事でした。



「アメリカのトランプ大統領」という言い方がどうにも引っかかって仕方が有りませんでした。トランプ大統領と言えばアメリカ合衆国の大統領だろうにと思っていました。



イギリスのボリス首相が国会を開会しなかったのは正しくないという決定をしました。ハッと気づきました。そう言えば イギリスのボリス首相は“イギリスのトランプ”と言われていたな。ブラジルのボルソナロ大統領は“ブラジルのトランプ”と言われていたな。 たびたびの開催要求を意図的に無視して委員会も国会本会議も開かなかった安倍首相は“日本のトランプ”と言われていたな、と。 どの国の大統領とか首相というのではなくやり方 やっていることをもって、つまりトランプ流ということでしょうか。 今更!と言われそうですが。

トランプと付けて呼ばれる人たちはいずれも 和解ではなく対立を 協調ではなく分断を マスコミ敵視(同時に懐柔) 歴史の事実を自分の解釈で変えてしまい 地球温暖化については じゃぁなぜこんなになるのかという気候変動 を目の前にしても科学者・多くの被害者の意見を受け入れない。新自由主義による経済・生活破壊 等々。 未来に対してどれだけ強い影響()を持っているのか、その立場も責任も気づいていません。それらみんなが共通していることに気づきました。

2019年10月12日土曜日

独自の文化を保っているベルベルの人達


 2題 その2 裁判記録破棄」で触れたところですが、今回は“植民地”と言うと一つ覚えのアミカル・カブラルとのかかわりで一言。
つい先ごろ一年にわたるエクス・アン・プロバンスでの研究を終えて帰国した小山田紀子 新潟国際情報大学教授の「人の移動から見るフランス・アルジエリア関係」と題する講演については、記録する・資料を保存する・資料を貴重なもの大切な財産と考える視点で日本と違うなぁという事で、先日の「その後

 

今回の講演で「7世紀以降のアラブ()の征西により現在の西方アラブと言われる地域の アラブ化が進んだ。アラブ化(語)によりコーランが読めるようになりイスラム教徒化が進んだ。もともとこの地域に居たベルベル人たちのイスラム教徒化が進んだ。」ということを聞きました。 なのにその後10世紀間、19世紀に入ってからのフランスの植民地時代へて1962年の独立、そして現在に至ってもアルジェリアにはベルベル語しか話さないアルジェリア人アラブ語しか話さないアルジェリア人がいる・同じアルジェリア人同士でありながら文化 言語 の独自性を保っている。いやアミカル・カブラルを頭において言うならばベルベル語(文化・民族)が生きているという話にびっくりしたというわけです。

2019年10月6日日曜日

 フィリピンで見かけた 架装前の車台


いよいよ新しいディフェンダーの登場です。 唯一無二の存在だった前のディフェンダーが長年にわたってポリシーを保ったまま愛されてきた車でしたから、機能的には現代に合わせて好いものになるのでしょうが新しければいい(快適さが増すことは間違いないでしょうが)みんなに選ばれるというものでもありませんので。特に道具としての用の美を持ち、ストーリの有るディフェンダーのような車は、“ニューモデル”としていくら優れていても後継として認められるかどうかは別次元の話が有りますから。 今回のモデルチェンジによってボディデザインが変わったのは当然目を引きますが、フレームがラダーフレームからモノコックフレームに変わったという事も話題となっています。今回採用されたモノコックフレーム採用だって十分に検討され間違いのないものなのでしょうが、ディフェンダーの持っていたストーリーのイメージから言って何も気にならないと言ったら嘘になるでしょうね。 いまだに納期一年以上のジムニーがモデルチェンジでもラダーフレームにこだわったのは好意的に受け入れられ新たなストーリーとなった例もあります。 以前のディフエンダーが90 110 130とホイールベースの違うものを持っていた、かつ様々に作り分けられた車種を持っていたのは(ただ載せ替えればいいだけなんて簡単でないことはわかっていますが)上と下が別々で要望・用途に対応しやすかったから?なんてことも思ったりします。



写真はフィリピンで見たもの。架装前の車台ですね。

日本でも骨組み・まさに梯子=ラダーフレームにタイヤがついて、前の方にシートとハンドル ペダル メーターパネルがむき出しドライバーもそのまま、フレームの後ろ端にエンジンがむき出しで乗せられている、間には何もない物が走っているところを見て「車ってこれだけで走るものなんだ!」と驚いた覚えがあります。 車はカタログにある完成車を売る自動車メーカーだけでなく、用途・注文に応じて様々に架装して仕上げるメーカーがあります。 フィリピンのこの車台はどのような車両に仕上げられるのでしょうか。