2019年11月24日日曜日

P 電力事情




同様のことは“電気”にも言えます。電気の場合は停電という事になるわけですが、停電しない 需要と供給が釣り合っている、個人消費の電気料金は賃金に見合った水準となっている。そして、海外資本を呼び込むため 産業育成のため他国と比較して“一番高い”という評判が立つのは避けたいところ。

停電の経験、「覚悟していたのに、思っていたより停電がないもんだな。」と後で思うこととなった一回だけ。これも先ほどの雨の時。 いきなり電気 家中の照明が全部消えて扇風機もストップ「来たか!」と思いました。幸いその時の停電は短い時間で復旧。停電と言うと、結局その一回だけでした。

併せてひと月くらいの日数になる私のフィリピン滞在での停電体験は一回だけですが、今後益々発展するだろう産業 経済、変化する生活様式で電力需要は拡大する一方ですから一層の電力供給体制が必要不可避なのは間違いありません。 加えて、以前エアコンについて「機械自体はあるんだけれど電気代が高いものだから使っていないお宅が多い」という事を書いたことがありますが、フィリピンは電気代の高い国なんだそうです。東南アジアの中でも高いと言われている電気料金も課題です。

電気代が高いという事は日々の生活だけでなく、工業化 経済発展にも大きく影響します。産業の振興発展には需要に見合う電気の安定供給はもちろん、電化機器を使おう(購入しよう)という気になる電気代が(安価)求められます。 

特に専門でなく取り違えているかもしれませんが、フィリピンの発電を担っている機関は日本で言う“公社”にあたるような組織が複数あるのかな。発電と送電は分離されているようです。{盗電もあるというようですし、送電()の有様を見ていると送電中のロスをなくす余地も大きそう} 原子力発電は過去において計画されたことが有りましたが、結局住民の総意で一度も稼働すること無く今に至っているバターン原子力発電所と言うものが有りました。 現在のフィリピンの発電供給量割合で言うと、化石燃料使用による火力発電総計に単独ではかなわないものの、水力、そして地熱発電の割合が他の国々に比べてかなり高いという事は初めて知りました。 供給に不安があるからなのか電気料金が高いからなのか、大手企業で自社発電をしているところも珍しくないようですが、その余剰電力の売電も日本で民間企業から緊急に電力を融通してもらうという事態が発生したときの感覚より取り立てて珍しい事の様ではないようです。

今のフィリピン、たとえば先進諸国と言われている国々が時間をかけ段階的に成してきたことを同時進行で取り組んでいるという事になるわけなので、取り組むべき課題も多く当然困難も沢山ありますが、私はいずれ明るい未来に到達するだろうと確信できる明るさと勢いを感じています。

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