日本経済新聞
2013年3月23日
私自身は不都合なく水道の水を飲み、出先にもっていく飲み物も水道水ベースで過ごしてきていたのですが。妻は自国での生活習慣からか、洗濯や炊事での水道水使用については何も言わないけれど、グラスから直接“水”を飲む・水分補給に関してはミネラルウォーターを譲りませんでした。 私の方は特にこだわりはなく、その時目の前 手元にあるからミネラルウォーターを飲むという感じでいました。 ところがある日、夜中に喉の渇きを覚え口にしたら(ミネラルウォーターの方)おなかへの刺激がなかったんです。 それが消毒しているということの証だったのかもしれませんが、水道の水を夜間空腹のタイミングで口にするとおなかが動き出すというかきついときは気持ちが悪くなることさえあったのが全くなかったのです。 それですっかり、煮炊きは水道水を使うけれど直接飲むときはミネラルウォーターという使い分けをするようになったのです。
ミネラルウォーターというと最初のころは、輸入物という感じでしたけれど、今では実に沢山の商品が出回るようになりました。 でそれらをいろいろの飲み比べて、日常入手しやすいものの中から2~3種に絞りました。 その過程で、よく宣伝もしていて幾度か口にした商品が慣れるにしたがって物足りないというかちょっとボワッとした感じがしたので、硬度を見てみたらずいぶん軟水よりのものでした。それで、これよりは硬度の高い物が好いかと現在のミネラルウォーターに落ち着いたというわけです。
ところが今回紹介したこの記事を見ると、私の「もう少し硬水で」なんて選んでいたのはすべて軟水の中だったことがわかり、びっくり。軟水は硬度100未満 中硬水は硬度100~300未満 硬水は300以上、というのですから驚きです。 昔「硬水を飲むヨーロッパの人は結石が多い」なんてことを聞いたことがありますけれど「さもありなん」と思いました。 実際のところどれほど硬度的に高い物を口にしているのかは様々だとは思いますが、食物も煮炊きにもその日本より高度の高い水に日常に接しているわけでしょうから違っても来るというものです。 でもこの分類で行くと、私がもっと硬度の高い物をなんて言っていたのがすべて軟水の中での話だったということになるわけで、硬水なんて言うとどんな感じなんでしょう。 一つヒントは、昔々ローマの街を歩いていた時建物の壁に意匠を凝らした出口から水が流れているところに遭遇しました。なんでも昔の馬なんかが一休みする時に、そこで水を食んだとか。手に受けて少し口にしたその水は、すっぱいという感じはしませんでしたが、口の奥あごの方でずいぶん苦みを感じた覚えがあります。そんな感じまで行くのでしょうか。 *硬度=水に含まれるカルシュウムやマグネシュウムなどの量を炭酸カルシュウムに換算して表したもの 国によって算出法が違うが、日本 アメリカはカルシュウム量(㎎/ℓ)×2.5+マグネシュウム量(㎎×ℓ)×4.1の計算式で求める
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