2015年3月28日土曜日

10-9-16 車オリンピックを時間軸にして見てみると


 
購入システムが整ってくると車を手にすることは一般の人でも可能になってきます。そして今の韓国はすでに十分な車社会だと思います。ちなみに売れ筋は「そう高級車に乗るというのも一般にははばかれるので、1500ccくらいのが多い」そうです。

今の韓国社会の状態・段階はすでに身分による上下関係は以前に比べれば弱くなってきているのでしょうが、車同士の力関係の例もあるし社会的経済的というものに形を変えて上下関係は色濃く残っているように見えました。それは「軽自動車なんかでホテルに乗り付けても相手にしてくれない」という逸話に見て取れます。 (注 軽車 日本の軽自動車とは別物。小型車より小さい1000cc未満の車をそう区分けしているそうです。)

ということで“車”と“オリンピック”その第2次世界大戦後の日本の時間軸と比較して日本・韓国・中国の社会の進み具合の形を見てみます。

日本では第2次大戦後諸外国の支援なしにはとても多くの餓死者が生まれる危機に直面したものの産業・経済の発展とともに車が普及する時代を迎えます。(朝鮮動乱がその大きなきっかけというのは悲しい気もします)それでも当時は車(自家用車)を買うこと自体が立派な会社に勤め給料ももらい車を買ってもいい社会的地位・年齢になったという具体的な表れでした。その後も購入する車は収入・社会的・企業内地位を表すものでありランクアップしていく経済成長の時期でした。戦後19年目の1964年に東京オリンピック。産業の拡大とともに公害という負の出来事もありましたが戦後5060年という時間の流れの中で順に社会が変わってきました。

1945年からどれくらいの時間をかけて変化今に至っているか、そんな日本の移り変わりの時間軸に比較する形で韓国と中国を見てみると。

韓国は軍事政権のもとで漢江の奇跡とも言われた経済発展を経て戦後43年目の88年にパルパルオリンピックと言われたオリンピック。その後20年くらいかけて現在に。

 日本の場合より時間をかけてオリンピックを開催するに足りる力と社会的な成熟を自他ともに認められる形で開催にまで到達。その後の経過・変化は日本の場合より急ということになりますね。

中国はそれがもっと顕著。63年かけて2008年に北京オリンピック。そして現在に至っているわけです。自他ともに経済大国と認められた後がほんとに短い。車の普及の具合とか映画で取り上げられるテーマを観たりするとあらゆることが一気に同時進行状態。つまりすごい勢いで進歩・変化している真っ最中、人と社会・政治がその激変に追いつけなくて混乱状態だと思います。

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