2015年11月27日金曜日

14-11-5 不屈館 1/2




 一回目の沖縄行き2012年にはなかった不屈館。その後2013年報道で、瀬長亀次郎・沖縄の人たちのまさに不屈の戦いを記憶保存する‟不屈館“ができたことを知り、私としては2回目になる2014年の沖縄訪問の一つの目玉でした。

 2度目の沖縄行での最初の訪問先はその不屈館。

不屈館は空港からバスでわずか15から20分くらいの行程。街の賑わいから少し奥まった所に立地し、思ったより小さい階段のある建物でした。 こまごました資料まで実に丹念に集め展示してあります。そこに私たちがいる間にも、個人で団体で多くの人たちが入れ代わり立ち代わり来るので決して広いとは言えない館内は人でいっぱいになるときも。

館長は瀬長さんの娘さんでした。この娘さんも奥さんも父を夫を誇りに思いながらも決して楽な日々をおくってきたではなかっただろうに実にほんわかしたいい感じの人でした。

‟弾圧は抵抗を呼ぶ 抵抗は友を呼ぶ“ まさにこの言葉通りにその頃も今も支える人・友が大勢いる証のような気がしました。

瀬長亀次郎 一度目にしたら目に焼き付くその風貌、数々の感動的な逸話。
生きた時代 かかわってきたことが日本 沖縄の歴史(特に植民地支配からの自立に向けての運動)そのものの人だと思います。
展示資料にはこれまでに知っていた逸話 今日初めて知る逸話の数々、感動的な話に関するものが実にたくさんありました。沖縄・瀬長さんのことを扱ったまた記録映像もたくさんありました。
私が思っていたよりはるかに多くをなした人だったようです。その資料の一つ一つを紹介するのはとてもしきれないことですが、たくさんの資料 逸話を一つ一つそして時系列に改めてみてみると、戦後の沖縄・今の沖縄の実情をうかがい知ることができます。もちろん私の知識としての理解と沖縄の人たちの肌感覚は同様ではないでしょうが。

瀬長亀次郎さんのように人生を生き抜くのは決してやすやすとできることではありません。普通は、感じていても行動に移すそしてそれを継続することは願ってもでもできることではありません。私なんかの想像を絶する困難に何度も何度も直面したことでしょうけれど、このように人生を生きることができたのは実に満たされた人生でもあったでしょう。

14-11-5 不屈館 2/2 写真の持つ力




ここの展示を見ていて改めて写真の持つ力というものを感じました。

伝え聞く逸話だけでも十分に感銘を受けていたのですが展示されている写真を合わせて見てみると一層印象が深まりました、それで気づいたことです。

たとへば文化人類学の調査の時調査記録写真、紛争地帯の報道写真、それだけでなく日常の風景やスナップ写真に写しこまれていることでもすごい情報。それらは時には人を歴史を変えて来たと思っていましたが今回改めて写真を撮るということの意義を感じました。

いろいろ考えて撮る‟芸術”作品ももちろん意味のあること。でもそのような撮り方・写真でなくとも‟専門家“でなくとも、まずその場に立ち会う まずシャッターを押すということが大切なことだと改めて思いました。


上から3番目の写真。パンフォーカスの観光写真だけど占領軍に対してただ一人意思表示している姿が記録されています。

2015年11月24日火曜日

家電のように欠かせないけど 家電並みにはなりきっていないパソコン


イヤー苦労してます。

調子のよくない2台のパソコンをだましだましどうにか使っていたのですがついに全くゆうことを効かなくなって、このタイミング困ったなぁと思いながらもなしではいられないので新しいパソコンを買いました。
パソコンは日常の生活に欠かせなくなったということでは家電製品になったということ。 けれど同時に、更新とかいろいろ難しい設定をしなければならないということではまだまだ家電製品になりきってないということだと思っています。

今度こそはVAIOはやめました。先日1眼を新たに買い足したりしてソニーさんは好きなんだけど、その1眼も含めてもうちょっとしっかりしてよ!と思っているので。
ワープロの時のプロディユースから数えると何台ソニーのPCを使ってきたのでしょう。新製品が出た時にそれを購入するファンがいなければ始まらないことだし、好きだったからそれはそれでいいんだけどソニーという会社の独自路線には何度も痛い目にあわされてきました。希望する機能をすでに備えた製品が別のメーカーであるのに、不便を承知でソニー製品を買って使ってきたけど、このたびの新しいパソコン購入ではついに別のメーカーにしました。VAIOが出る以前にはNECやコンパックを使ったこともあったけれど久しぶりです。
何台も買い替えてきたVAIO、どの機種も何らかのトラブル・ストレスに見舞われたし、このたびのきっかけになった一体型のディスクトップは2度同じ修理をしてそれが再びだったからもうあきらめました。期待したディスクトップがいま一つだったから購入したノートのほうも最初からどうも調子が悪くてストレスを感じながら使っていたのですがこのたび立ち上がらなくなってしまってもうどうしようもなくなってすべてあきらめました。

新しいパソコンは、職場でなじみのある惜しげなく使っても堅牢な別のメーカーのディスクトップ型で、液晶が別のタイプです。これならダメになっても液晶だけでも残りますしね。本体に余裕がある分放熱の関係でもいいんじゃないかな。
設定も含めて慣れるまでまだしばらく時間がかかるんだろうけど、今のところはいい感じです。



そんな経緯があったので結構中断していました。

2015年11月23日月曜日

いま改めて沖縄の人を想う


TPP 安保法制 そして基地問題のことを想うとき、改めて沖縄の人たちのことを想います。 

沖縄には2012年と2014年の2度行ってきました。2度目の時は「まさかこんなに早くチャンスが回ってくるとは!」と思いましたけど、初めて沖縄に行った時・辺野古の新基地反対のテント訪問をすることができた時、そして高江ヘリパットと平和の礎に行けなかった事がどうしても悔いとなって何時かと思っていたので迷いませんでした。

2度目の訪問となった2014年の11月はちょうど沖縄県知事選・那覇市長選の時期でした。 その時一番印象に残ったのは、“自分のほうから どうぞと土地(基地のための)を差し出したことは一度もない”とみんなが言い切ったこと。訪問した先々の人たちの口からだけでなく、たまたま乗ったタクシーの運転手さんの口からも同様のことが出てとても印象的でした。 いろいろな立場の人がいるし、決してすべての人が同じ対応をしているわけではないけれどこの認識では一緒なんだなぁと強く感じました。

そう思うと、TPP 集団的自衛権・安保法制を強引に成立させてしまった安倍首相をはじめとする現政権の姿勢は、卑屈に跪き日本の人たちのためにではなく日本の尊厳までも差し出しているとしか感じられず大きな違いを感じます。

改めて沖縄の人たちの(日本の0.6%を占めるだけの沖縄に74%の基地が集中している)“自分たちのほうから どうぞと差し出した土地・基地はない”という気概。政治的立場を超えて、自分たちの命を守ろう 沖縄の未来を守ろう アイデンティティのために立ち上がり手を結びあっている沖縄の人たちの立ち居振る舞いに崇高さを感じます。

2015年11月6日金曜日

10-9-16  今も歴史が流れ続け戦争(休戦)状態だった韓国


今回の韓国行は韓国併合100年の節目ということで、旧日本が韓国を侵略していたころの歴史を巡るということが主目的。私もその趣旨に引かれ、普段の観光では回ることのできないところ聞けない話が聞けるということで決めたわけです。

ただ、韓国での受け入れ先の旅行代理店も商売だからでしょうかお土産物店もそうだけれど観光名所を巡る日程も盛り込まれていました。こういうところで変にかたくなな私、趣旨から見てどうなのかなぁと全く思わなかったわけではないけれど初めての訪韓だし すっかりはまってしまった韓国ドラマの物語は(実際にここでロケをしたのかどうかはわかりません)ここを舞台(背景)にしてのものだったのかと思うとちょっとうれしい。
 
立ってみた故宮のさまざまは、日本で思っていた時別々のところにある建物かと思っていたものが、実際は敷地面積15万坪と言われる景福宮の敷地内にあるものばかり。青瓦台さえもその敷地内に収まっているのには、歴史 文化ということで考えるものがありました。

何百年もかけて今目の前にある規模、素晴らしさに至ったわけですが、考えてみればこれまで根拠なく漠然と思っていたものをはるかに超えるものでした。あのシーンはここを舞台にしてたのかと感激。単純なんだから。 説明についてくれた韓国女性の日本語も流暢、感じもいい感じ。
 

思い出したことがありました。ここで、日本による韓国併合前に李王朝の王妃が暗殺されるという事件があったことを。そういうことで考えてみると、ここもただ観光名所というにとどまらない歴史があったということですね。ソウル・韓国全部が今も“休戦状態”であり歴史そのものなんだと再認識する旅でした。

2015年11月1日日曜日

粋じゃないねぇ

 粋なふるまいの反対のことを本来は野暮というのだけれど、この度のことは野暮という言葉もはばかれるふるまい。  野暮ならまだ人間としては救いようもあるかというものだけれど、いうならば無粋でしょうか。

   またやってくれました、菅官房長官。 ユネスコが「南京事件」に関する資料を世界記憶遺産に登録したことに対して、菅官房長官が(ユネスコに対しての)拠出金を減額・停止をするぞ と公の場で脅す発言をしました。

もともと日本にはそれがたとへやせ我慢だとしても“金は出しても口は出さない”というのを粋なふるまいとする考えがあったはずです。
今はこのユネスコのことにとどまらず、大学・教育に対してもどんどん介入をしてきていて、いうことを効かなければ金(予算)を出さないと公然と口にし進めている状態。
ほんとに粋じゃないねぇ、かっこ悪いねぇ。 

 

今の日々刻々と変わる社会情勢の前では…と思わないでもありませんが、フィリピンに出かける前に報道された“日本の”なんともみっともないふるまい。沖縄に新たな巨大新基地建設を強引に進めているふるまいともども情けない。
このところ国際的な場に登場することの続いた安倍首相。さすがですねぇさぞお値段も高いんでしょうねぇ、吊るしなんかじゃぁなくて一からちゃんと採寸した背広に身を包んで。だけど様になっていないんですよなんか背広に着られているみたい。おっと話が脇にそれてしまいました。
これらは菅官房長官一人の発言 姿勢ではなく安倍首相をはじめとする政府全体の考え立ち位置・姿勢の反映。それをつなぐ言葉としては道理のないめちゃくちゃ 無理 でしょうか。