2019年4月24日水曜日

危機的な状態

国境なき記者団の2018年を総括した報告書(20181218日公表)によると、2018年に報道活動によって命を奪われた記者は2017年に比べて8%多い80人にのぼったとのことです。 最も危険な国として、アフガニスタン(15)シリア(11)メキシコ(9)イエメン(8)インド(6)の国々に大統領がトランプに変わってからのアメリカ合衆国が6人で新たに加わりました。 投獄されている記者は、60人の中国を筆頭に348人。(中国 エジプト トルコ イラン サウジアラビアで半分以上)。 人質となっている記者は60(前年比11%増)。内59人はシリア イエメン イラク(残り1名はウクライナ)であることも報告されました。
 クリストフ・ドロワール事務局長は「無節操な政治家らによる増悪の先導が要因となっており、記者への暴力は前例のない水準に達している。今や危機的な状況だ。」 「増悪の表現は暴力を正当化、ジャーナリズムと民主主義そのものを弱体化させている。」と話しています。
 ジャーナリストがまさに命を懸けて真実 今実際に起きていることを伝えたことによって、ベトナム戦争を進めている“政府の誘導”に惑わされるままでなく戦争の終結に至った経験を私たちは持っています。 そのことから、戦争を進める側・政府はイラク戦争の時マスコミに対して規制を強め情報をコントロールしたことは有名な話です。
 
今、国内において痛いところを突いてくる 都合の悪い質問をする記者への、真っ当な反論ではなく個人攻撃を繰り返す政府。それを同じジャーナリストとして連帯するのではなく、逆に政府と一緒になっているジャーナリスト・マスコミ。
今起こっていること 隠されていることを自分の代わりにその場に行き見て明らかにしてくれているジャーナリスト達が、海外で人質になった時自国民の生命を守るどころか政府が先頭に立って“自己責任論”でさらに傷つけている日本の現状は嘆かわしいに尽きます。
クリストフ・ドロワール事務局長の話以上に、日本の報道 民主主義は危機的な状態にあると感じています。
国境なき記者団による報道の自由度ランキングにおける日本の順位[9]
順位
当時の首相
2002
26 [10]
2003
44 [11]
2004
42 [12]
2005
37 [13]
2006
51 [14]
2007
37 [15]
2008
29 [16]
2009
17 [17]
2010
11 [18]
2011
(発表なし)
2012
22 [19]
2013
53 [20]
安倍晋三
2014
59 [21]
2015
61 [22]
2016
72 [23]
2017
72 [24]
2018
67 [25]

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