私としては久しく目に触れることもなかった、吉田都さんを紹介する記事が目に留まりました。 もともと詳しい方ではない私ですが、英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルを2010年まで15年にわたって務めて日本に帰ってきた後だったのでしょういろいろに紹介されていたのを私も目にしていました。 その後、2019年現役を引退し2020年9月より新国立劇場舞踊部門芸術監督に就任されたという事です。記事はそれを契機に書かれた物という事になるのでしょう。 その記事の中で印象に残ったところを忘れないようにとどめておこうと思い立ったというわけです。
長年にわたってバレエを続けてきた、そして、だれもが到達できるわけではない極みにも至ったという事が頭にあったのでしょう。 「私は一つのことを成し遂げるのに時間がかかる方です。 努力しなくてもたどり着ける人は、もったいないことにあっさりやめてしまうんです。」
“階級”身分 棲み分け よく言えば専門とか尊重という言葉も少しは出てくるのかもしれませんが、日本そして普通に暮らしている人間にはそういうふるまいになれていないものだから
場慣れしない 落ち着かない気持ちになる感じなのでしょうか。 『ほつれた衣装を自分で直そうとして、衣装係に「私の仕事を奪わないで」とたしなめられた経験から「日本では稽古の後の消毒も(COVID-19 の下で)ダンサーが自分でしています。テクニックは世界レベルなのにどこか遠慮がちなのは、ダンサーという職業が成り立っていないからだと思います。」との思いを持っている。』
思うに今回の記事・言葉が目に留まったのは記事に乗せられていた写真の雰囲気が、以前の物と違って感じられたからだと思います。 以前目にしたものは、もちろん実績も実力もあるのは当然間違いのない誰もが認めることですが、周りに対して“私は違う”と発しているようで何か近寄りがたいものが感じられたのです。それが今回はいい具合に無くなってという事なのでしょうか。 指導する立場となればそれはそれでまた厳しいものがあるわけですが、現役を辞めるという事はこういう事か・雰囲気が変わるものかと感じるものが有ったのだと思います。
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