2020年9月27日日曜日

それを言っちゃあおしまいよ と もっと気づいてほしい

  


“自助”安倍前政権時菅官房長官として口にしていたのに重ねて現首相として口にした言葉。「自助・共助・公助」の中の自助、自分で自分を助ける。要するに助けが必要な時大変な時は自分でどうにかしなさいよ。 概して歴代の日本の権力者・行政は公助にあたる所の社会福祉(保障)に対しては消極的でした。本来は“最低基準”として定められたはずだったものが制度的に報酬の裏付けをしない対応をとったものだから何時の間にやら“最高基準”になってしまったのが現実ですから。 菅新首相が安倍内閣の官房長官時代から口にしていたことですしこの程度で驚いていてはだめなんでしょうが、この度国の運営の長の立場になった人が具体的運営はこれからというタイミングでまず口にしたのが 公助はしませんよ だったんですから、「それを言っちゃあおしまいよ」先が思いやられます。

今でいう所の新自由主義の発想による数々の改定(改悪)。その弊害が誰の目にも明らかになった・国民にとって大きな不幸となってしまったのが安倍政権とかぶってしまったCOVID-19 の感染拡大とその時の対応でした。 過去において、普及させるときには一時報酬を高めて=利益誘導をしてきました。それは実質、情報を早く入手することができてかつ対応する資金力のある所(この話の念頭に置いているのは医療の事)でした。そこで対応できない病院は淘汰され。看護師不足がまねかれた時にまた淘汰され。一見“福祉の充実”を図るかのように見せかけて、地域・自宅へ患者を追い出しておいてから「ベッドが多すぎる」とベッドを減らし。挙句の果てがベッドが少なくて効率が悪い→病院の統廃合、病院そのものを減らすと言っていたところに、この度のCOVID-19 があったものだから対応しきれず大混乱を招いてしまったわけです。 地域の公衆活動に大切な保健所の統廃合も致命的に進められていました。 予防ではなく、罹患したら病院へ。それも医療保険の改悪がこれでもかこれでもかと進められてきた中、特に安倍前政権下で一段と拡大した格差下で一人一人は悲惨な状態になってきています。 自助 一人一人はもう十分に頑張ってきました。一人一人も、家庭も地域コミュニティも精一杯がんばってきました。力を削ぎ取られて 共助 どうしたらいいの。 COVID-19 で間違いに気づいて公助に力を入れるというならわかります。ところがこの期に及んでも、公助に力を入れなければならない立場の人が自助を求める。行政の長として認識不足 責任放棄だと思います。

 

ところが支持率はと言うとこれがすごく高い。苦労人だとか人柄がいいとか云々。これまでの安倍政権下での数々の悪行、それを問題として取り上げても官房長官として「私はそうは思いません」「問題ないと思いますよ」で全て片付けてきた菅新総理。民意が示されても「よく説明して理解してもらう」「粛々と進める」の繰り返し。そのどこが“人柄がいい”なのでしょうか。 苦労人だとか言っても、COVID-19 で明らかになった問題にさえも真摯に対応しないのは、苦しめられている人々とは別の考え立場に立っているから。苦労している人々の立場とは別の“苦労”をしている人ですよ。 そういう事で言うと、誘導は有るにしても、国民の内のわずかを占める人の意向を優先する人に支持を与えてしまっている大多数の人達の目覚めを希求します。

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