2020年10月25日日曜日

「悪水」1/3 三潟水抜き

 


「悪水」 これ「あくすい」と読みます。 人が生きていく時なくてはならない物「水」。生命維持はもちろんの事、工業 農業いずれも水なしでは成り立ちません。事は精神性にまで及ぶほど人にとっては大切なもの。なのになぜ頭に“悪”の字が、と思ってしまいます。

辞書に載っているほど、ちゃんと言葉としてあるので、ここ新潟だけのことではないのだとわかります。 ところでここ新潟、新潟平野 以前は北蒲原 東蒲原 西蒲原 南蒲原 中蒲原と言われ全国有数の広さを持つ蒲原平野と呼ばれていました。蒲原平野は大河・信濃川によって長い年月をかけて(堆積)作られました。ですから、機械による排水によって今でこそ(1960年代半ば以降目に見えて)○○潟という地名に名残を残すだけとなったところがたくさんありますが低湿地・水が流れず滞留状態の所がたくさんありました。そこで田んぼ作業をしていたのですから、そこでの作業は困難を極め大変な作業・重労働だったのです。 だから、必要不可欠 なくてはならない物・水なのに“悪水”(状態)なんて言葉、言い方が生まれたのだと思います。 そんな背景をもって生まれた市民ミュージカル「三潟水抜き物語」(新潟 大河津分水が誕生するまでの暮らしを描いた)にかかわったものだからこの言葉が目に留まったしだいです。

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