2020年10月18日日曜日

2020年ノーベル平和賞

  2020年のノーベル平和賞が国連機関WFP(World Food Program)=世界食糧計画に授与されることになりました。 選ばれるに当然の活動を行ってきた機関だと、敬意と喜びをもって賛同します。

人がそして一人一人と共に国が自己実現をし幸福な未来を獲得していくために教育が大切なのは新たな言を俟ちませんが。災害や紛争 貧困等の時まず必要なのは医療そして食事。継続的な食糧支援が必要です。

国連データでは(2019年時点)、極端な飢えに苦しむ人は 世界で13,500万人(2016年比70%増)。 十分に食べられない人は、アフリカ大陸を中心に82,100万人=世界人口の9人に1人! だそうです。 そしてWFPのデービッド・ビーズリー事務局長の弁によると、飢餓を生む最大の原因は 紛争 と 気候変動。加えて、国 地域によっては害虫による農作物被害。そこへさらに 経済悪化が 追い打ちをかけている という事です。 また、「飢餓は概して、食べ物の不足からではなく、サプライチェーン(供給網)の崩壊や食料価格の急騰から生じる。」 今 COVID-19 禍でそれが起き始めている、10カ国(シリア イエメン他)においてそれぞれ100万人以上が“餓死の瀬戸際”にあると強調しています。 (“供給網”という事では、日本をはじめとする国々で食べることなく廃棄される大量の食糧の問題を思います。)

ノーベル平和賞受賞理由骨子 が発表されています。 時事

・飢餓とたたかい、紛争地の状況改善に貢献

・新型コロナ流行で急増でした飢餓の被害者救済で支援強化

・人道支援活動と平和構築努力の一体化を主導

・紛争の武器としての飢餓の利用阻止に努力

・飢餓の現状に関心が向くよう期待

菅首相による日本学術会議次期会員任命拒否問題(事はそれだけにとどまりませんが)の渦中において、平和賞受賞理由の一つ一つに感銘を受ける以前の問題として、行為に対する説明があるという姿に接して、情けない思いがわいています。

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