2014年10月5日日曜日

食生活と寿命の関係

 
  敬老の日ということもあってか先日都道府県別の長寿寿命が発表になりました。(厚生労働省発表2013年分)それによると男女とも第1位は長野県(男性80.88 女性87.18)だそうです。
数年前、特に女性において長寿県と言われていた沖縄がそのトップの座を明け渡したのは「沖縄ショック」という言葉さえ生んだほどでしたが、長野はすっかりその座を確保したようです。(全国平均は 男性79.59歳 女性86.35)
この変化、年代世代別分析の65歳未満でなくなる早世率においての変化が沖縄においては大きく影響し、長寿番付の順位が変わってきた。沖縄においては特に心疾患と脳梗塞が増えているというそうです。
その後、沖縄と長野県とを比較する形での研究分析が進んできた食生活。両方の食生活における変化の調査・比較によると。
・沖縄においては魚介類 野菜類 果実類の摂取が低下し、脂質(特に動物性)が増えている。 
・一日当たり乳・乳製品摂取量を比較すると 沖縄83.5g 長野113.4gという調査結果が報告されています。 

 

また、いささか古い研究になりますが、30年間の推移を追った報告において、全国的な平均寿命の順位では下位に位置しながらも、平均寿命の延び幅において一番に挙げられている秋田県のことは改めて記しておきます。
この結果は、私が以前実際に訪問した時に地元の医療関係の人たちから見聞したことも含めて、塩分摂取量を念頭にの食生活の改善、脳血管系疾患に対して県を挙げて取り組、高齢者の精神疾患に対する地域ぐるみでの取り組みが功をなした結果だと思っています。
 これは今回目にした文章には改めて触れられてはいなかったことですが、イギリスにおいての塩分摂取量を減らす取り組み。(日本においての実際の摂取量はまだまだ高いのですが)そしてその取り組みが示すものと同様の結果・方向ではないかと私は思っています。

 

0 件のコメント: