2015年10月10日土曜日

“ありがとう” という言葉




昨年放映された韓国ドラマで記憶に残ったやり取り・言葉があります。それは「ありがたい」という言葉。日本語吹き替えでしたので、韓国の言葉では微妙に違ったのかもしれませんが設定上は王様という役どころでしたからぴったりの印象でしたけれど。 

この“ありがたい”は感謝・お礼の気持ちを伝えるときの“ありがとう”という意味。、“ありがとう”を昔の言い方少し堅苦しい言い方で言うと“ありがたい”となり、これを漢字で書くと“有難い”となる。

日常の関係を円滑に進めるためにも何かしてもらった時などは感謝の気持ちを込めてもっとはっきりと「ありがとう」と口にするべきだと思っていますけれど、それが実は“有り難し()”とは、びっくりです。めったにないほどのことだから有難し→ありがとう だったとは。

そうなの そんなに珍しいことなの だけど「有難し」なんて言ってないで「ありがとう」って感謝の気持ちは素直に伝えたほうがいいんじゃないの、なんてことをずっと思っていました。こんなに親切にしてもらえるということはなかなかないことだ とてもありがたいことだ という意味合いだとすれば有りかなぁという気もしますが。
でもまぁそこまで深刻に考えなくとも、「ありがとう」という言葉はもっともっと口に出して相手に伝えたほうがいいんじゃないかなぁ。 

先日、東京に住む81歳の男性が新聞の読者欄に投降したものが目に留まりました。

妻が半身不随になり、私が家事をすることになりました。妻がしていた家事が、いかに大変だったかと改めて認識しました。
 妻は何かしてあげると、必ず「アリガトウ」と言ってくれます。自分がしてもらった時には妻の仕事で当たり前だと思い、感謝の気持ちは全然ありませんでした。
 今思い出すと、してもらった時「アリガトウ」と一言言っていたらと後悔しています。ストレスをためず、病に侵されなかったのではと…。
 私にいたわりの心がなかったためだと、妻に尽くしております。「アリガトウ」、癒される言葉ですね。

 
この世代の男性には珍しくない対応だったかもしれません。でも今は気づいているんですよね。この一言「アリガトウ」の大切さに。
「アリガトウ」と口にするのは今からでも遅くはない いつの時点からでも遅くない、と思います。 だけど奥さんが病に倒れる前に戻れたらということから考えてみるとやはり“有難い”という言葉・文字が生きてくるのかなぁ。

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