お昼はカフェ山甌でということになりました。
山甌への道は私たちが乗ってきたバスは入れないとのことで県道わきから歩いていきます。歩き出した道は下る下る、身体を持っていかれる結構な下り坂です。今下るということは後で上ることだよなぁと少し気が重くなります。
舗装された道は、今聞いたほど細くもないじゃないという印象。でも確かに中央線が引けないくらいの幅、幅ではなくて地盤が悪いのかな。 茂った木々の山肌を一段削って通したのだろうかという道の片側はずぅっと下の川筋まで木々が茂っています。木々の植生が違います。その木々のハザマ越しに川筋が望めます。
最後舗装が切れてお店に到着しました。駐車場?広くなったところに昔懐かしいタイプ2のキャンパーが停まっていました ご同類? 車来るんじゃない!どうやら禁止ということではないようです。環境保護のため制限しているということなんでしょうか。
初めて目にするお店の外観は背も低い小屋といった感じ。正直今日ここへ来るまでこのお店のことを知りませんでした。でも、危険なヘリパッド建設をとどめようと続けられている座り込みを支援する人たちがこの高江で立ち寄るちょうどいいお店だと思いました。
外観も少し回り込んだらいい感じでしたが、中に入るとイメージ一変。 自然の傾斜をうまく使って階段状に部屋が作られ席が設けられていました。少しずつ付け足して大きくしたからこうなったのかアリの巣みたいな感じ、ちょっとした迷路です。使われている素材から言ってもカフェと銘打ってはいても都会のカフェとはずいぶん違います。
私たちはその階段状に設けられている席の間を抜けて、朽ちて踏み抜いてしまいそうな階段を下り(一部ほんとに踏み抜いてる段がありました。断面を見ると緑色に腐ってぼそぼそ。)川筋をまたいで設けられた水音も涼やかな一室に通されました。背の高い木々の作る影になり涼やかに抜けていく川風が心地よく日差しも強くどちらかというと乾燥した先ほどの感じから一転、基地前の座り込みの場から離れたということもあってかほっともしたし生き返りました。
ハーブを聞かせた野菜カレーと飲み物で一息入れた後お店の中を見て回ったら、ナイロビのキベラにあるマゴソスクール支援活動 講演会での演奏で何度も一緒させてもらったカリンバ奏者のヒロミさんのCDを発見。 思わず雪音さんに声をかけてしまいました。前からのお友達なんだそうです。繋がるもんですねぇ。
続いて小箱に収められた小石を発見。このあたりとしては特段に珍しい石ではないようですが、子どもが学校から帰ってくる道すがら拾ってきたものだそうです。10円20円の世界ですが子どもたちのおこずかいになるんだそうです。買う人がいるんだろうかとも思いましたが、こんな裏話を聞くと見え方が変わってきます。一つ買ってしまいました。チャリン
こんな風に見て回ってすっかりファンになってしまいました。惜しむらくは、ここでの営業が今年いっぱいとのこと。ご主人が別のところでやっているお店が忙しくなって と。ここに暮らし、ここで営業し大勢の人が来るというのに意味があるのになぁと残念に思います。繁盛してというのは本来喜ぶことなんだけど雪音さんも少し残念そう。
私も残念に思いました。生活・経営を考えるのは大事なことだし他人がとやかく言えることではないかもしれません。でも運動として今までここでがんばって来たと考えると残念な気がします。