これはいい作品でした。鑑賞中感動々々で滂沱の涙。劇場内が明るくなった時、顔に残る涙の跡が照れくさいほど。
この映画のもとになった話・真実が持つ力、歴史・真実に真摯に対峙した人々、それらすべてがこの映画作りにかかわった人々に普段以上の力を出させ、出来上がった作品を観る者にも大きな感動・影響を及ぼしたのではないでしょうか。
作りについては、編集の仕方に?です。その後の展開の伏線のように描かれていたシーンが結局何にも出てこなかったりどうも中途半端ですっきりしなかったり。最悪、上映時間の枠を念頭に切りそろえた?という感じさえします。
そんな感じで編集の意図が今一つわからなかったんですが、それであれほどの滂沱の涙を流させたのですからカットされたシーンがすべて生きていたらどれ程のものになっただろうかと思います。それとも全部入ったら散漫になったでしょうか?
18 11月17日 「PK」イオンシネマ西
多言語の国ですからみんながわかるのか限られた地域で通用しているのなのかわかりませんが“PK”というのは“酔っ払い”という意味だそうです。
映画館で手に入れたチラシの文言では正直どういう作品なのかよく分かったわけではなかったのですが“宗教” 宗派 宗教者 のことを そんな風に
そして そこまで取り上げて大丈夫なの!?とこちらが心配になるほどの扱い方。「やっぱり ボリウッド映画だなぁ」と裏切らず同時に「こういう映画も作るの!」とびっくりもさせてくれた作品でした。笑わせハラハラドキドキ、そして考え納得させる深いものでした。
上映を好しとしない動きも相当にあったようですが、でもこれがインドでは大ヒットしたというんですからインド社会もずいぶんと変わったものだと思いました。
PKと呼ばれる主人公、実は地球を調べに来た宇宙人。そういう設定だからこそできた取り上げ方・映画だと思います。地球人じゃないから当たり前と思っていること正しいと思っていることを改めて取り上げ「それってどうなの?」と考え直させてくれるんです。
劇作家・演出家の平田オリザさんの言っていることを思い出します。舞台のAとAのことを知っているBが観客にAのことをどう伝えるか。そこにAのことを知らないCが加わると、BがCにAを説明するシーンを挿入・演出できると言っていました。 地球人同士だったら改めて聞きも考えたりもしないことを何も知らない宇宙人が聞くという事で取り上げる、手法としてはちょうどこういう事だなぁと思いました。
この劇場の名前“シネマパラダイス”っていいですね~。前々から十日町にこの映画館があることは知っていましたけど遠いものだからこれまで行くことがありませんでした、今回初めて。
今回の作品のチラシをシネウインドで見つけた時「Z」が頭に浮かびました。個人を超えて正義のために命を懸けて行動した「Z」の話と、謀略工作にかかわり身代金目的の誘拐犯に成り下がっていく展開のこの映画。映画作りの技術的なことでいえば出来は悪くはないけど、話としてはそれほどおすすめという感じではありませんでした。
改めて映画「Z」のすばらしさ、そのもととなった実話・人々のすばらしさを感じました。
20 11月28日 「アスファルト」 十日町シネマパラダイス
作品は不思議な雰囲気を持っていました。出来は悪くありません。
でも無いようでいてこういう描き方の作品は結構あります。この映画でなければと言い切れないのが勧めきれないところかな。
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