2015年8月22日土曜日

小規模多機能型施設 2/2


なだらかな坂を上っていく感覚ではなくて 「あっ今階段を一段上がった」そんな感覚を覚えることがあると思います。 時間的には少したってしまったけれど、これから紹介する講演会でそんな感覚を味わいました。

「スウェーデンの認知症ケア」(620日) 講師は北欧の福祉の研修などを仲立ちしてくれるSQC=スウェーデンクオリティケアの方で、当日はスライドを用い手慣れた進め方でした。 以下羅列的に

スウェーデンでは

・高齢者達自身で団体をつくり運動している。決めるのは決して政治家ではなく高齢者・国民が運動、その結果で決定している。(希望→運動→決定)

・地方自治体・コミューンが自分たちの要求で使える予算(税金)が保障されている。

・チームワークとは「どの職種が一番ということではない。それぞれの役割が必要」

・施設内アクティビティ。 全員が同じように参加したがるとは限らない。参加しないのも尊重。

・自分で出来ることはしてもらう。⇔ 職員がするより時間がかかるが。

・一緒に座って話をすることも大事

・食事-時間を決めて一斉にではない。 本人が内容も選択、時間も食べたい時に食べる。 例へば、6時から10時の間ならいつでもどうぞ等。

・(一度)食べたのを忘れてまた(二度)食べる → 二度食べてどのような悪い影響があるのかの視点で対応する。例へば肥満が問題になるようであれば一回の食事量を減らして本人の要求に対応する。   

・家に帰りたいお母さんに会いたい。 → もう遅いから 死んで居ないから などと否定しない。→ そうなの帰りたいの お母さんに会いたいの 家はどんな家かしら お母さんはどんな人でした などと声をかける。

・認知症の人は一人ひとりユニーク →その人 事に対応する

などよく学べました。
 

そして講演後の質疑応答の所が、私にとっては非常に有益でした。

・スウェーデンに小規模多機能型の施設はない。 

小さくてアットホーム、デイ+泊まることもできる。慣れている職員-付き合いが深いなど、学ばないといけないと思っている。

・スウェーデンでは基本的にボランティアは少ない。 職員が対応する。 ボランティアは(介護の)専門家ではない。

・介護職員の処遇は、スウェーデン全体の平均より少し低い。  賃金・待遇 労働環境の改善が進められている。無料の教育プログラムが取り入れられている

・スウェーデンの個人負担は応能負担(日本は応益負担)

・トイレ→この人はどのようなパターンの人か知る、技術的に習熟する。

 

 働き出して数か月たち職場にも仕事にもだいぶ慣れてきたころでしたけれど、今何をしたらいいかそしてこれからの方向を確信できました。

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