2016年2月1日月曜日

2016年度年金給付引き下げ!


ニュースで来年度の年金が引き下げになると言っているのでびっくりしました。その後、直接の引き下げではなく実質の引き下げということが分かりましたが。
つまりこういうことでした。今年金は物価や賃金に連動して毎年度改定されるようになっていて、2015年度は物価変動率がプラス0.8%だったけれど名目手取り額金変動率がマイナス0.2%だった(つまり物価が上がって賃金が下がった年だった)、それで年金支給額がほぼ据え置きとなる(正確には、計算式が変わったので変化はある)。マクロ経済スライドは、プラス改定ではなかったので今回は発動しない。(プラス改定の場合に発動する年金給付の伸びを物価賃金の伸びより1%程度低く抑えるもの) 
日本の年金額は考えあわせると生活保護よりも低く「じゃあみんなで生活保護をもらおう」という人もいるほど。 でもいざ生活保護をもらおうとすると”窓際作戦”などという嫌な言い方があるように申請用紙すら渡さないことがあるほどに利用しにくくなっている上に反生活保護の風潮を自ら助長しているありさま。 社会的な保障、社会不安に対する社会的安全弁の不備を指摘せざるを得ません。 

だいたい安倍首相の言っていることとやっていることは矛盾しているんですよ。
少子化対策をとると言いながら、実際にやっているのは、正規雇用を減らし低賃金で雇用も不安定な非正規雇用を増やすだけ。毎日の生活苦で将来の展望が描けず、結婚までとても考えられない人たちを増やしています。学校に行き教育を受け、正当な労働条件・賃金で働き、(個人の考えは別として)家庭を持ち子どもが何人なんて未来は描けようがありません。
介護離職をなくすとも言っています。でも実際にやっていることは、施設追い出し利用制限家庭への回帰誘導。 介護保険の給付制限、入所申し込みをしても何百人待ちという状況も変わらず。 各種制度を利用しようとしても医療保険でやったこととおんなじように保険適用から外して自費扱いにすることもどんどん進め利用する際の窓口負担は増える一方。窓口負担分が支払えず自分たちでとなれば仕事・勤務に影響が出て離職せざるを得ません。そしていちど介護離職をしてしまうと復帰はまず無理。
介護保険・介護制度が充実してきてこそ介護離職が減るのに、介護保険を利用しにくくし 施設から家庭への流れを強めているんだから介護離職が減るわけがないんです。 


安倍首相のやっていることは
 介護離職をなくすと言いながら 介護離職を増やし。 雇用を改善すると言いながらその内実は低賃金劣悪な労働条件の非正規労働者を増やすだけ。 人口減少に取り組むと言いながら、子どもを産めないそれどころか結婚できない若者を増やしているだけ。
言っていることとやっていることが違っているんです。本人の中では口にすればその時点で問題が解決したと思っているんでしょうね。アンダーコントロールといいながらいまだに収束しない福島第1原発と同じパターンのままです。

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