2019年6月30日日曜日

食育という言葉から考えた その2 2/2  病気の社会性


「病気の社会性」という言葉があります。 病気と社会 社会福祉から入って社会保障に進み、この繋がりについて感じ認識は有りました。でもそのものずばりのこの言葉・書籍に遭遇したときは やったー!と思いました。 “病気”は人(個人)かかるものでしょ? いえいえ実は住む地域だったり集団だったりの帰属性が大きく影響しています。風邪一つとっても なりやすい 症状がいつまでも消えず治りにくい 繰り返す 肺炎等重症化しやすいんです。劣悪な住環境 食事・栄養 水だって飲料に適した水が手に入らないところで住むことしかできない、人は思った以上に生まれながらの住む場所も、日常生活に何かあったからと変えられないものです。 備える間もなく突然襲ってくる災害、遅々として進まない災害からの復旧(元通りになるという事はまずありません)。福島第1原発周辺に住んでいたからの強制的非難とか放射能におびえる生活・人生。 じわじわと地域とそこに住む人たちの身体をむしばんでいく公害。 



人の健康、人の生命を脅かす最たるものは戦争でしょう。「大砲かバターか」という有名な言葉があります。平和・平安と戦争(軍備)は両立しません。 砲弾にあたって直接命を落とすだけでなく、紛争下の劣悪な生活環境・飢餓状態では食育・栄養バランスが悪いどころの話ではありません。 国連・WFPの冊子には「食べることは生きること」5歳未満の子供の死因に栄養不良が関係する割合45% 貧血が原因で出産中に亡くなる途上国の妊婦の数1ち日当たり300人  unicefの冊子では「21秒に一人 日本なら治療できる病気で、幼い子供が命を落としています。」防げる病気 救える命  世界では治療も予防も可能な肺炎や下痢 マラリアで年間150万人以上の幼い子供の命が奪われています。 ささいな風邪の症状がたちまち肺炎に進行。 先進国ではまず死に結び付かない病気下痢。きれいな水が手に入らず下痢で命が危険に。  支援活動にあたるスタッフの切ない思いを一つ紹介します。「命がけでやっと救護施設にたどり着き清潔な水を飲み栄養を補給して症状が一定の改善を見た後、ふたたび生まれ育ったところに帰ったとたんきれいな水も十分な食事(栄養)も取れず再び命の危機に見舞われる子供たち。」 予後が見えてしまうスタッフの気持ちやいかばかりか とこちらまで切なくなってしまいます。

0 件のコメント: