卒業式が終わりました。 安倍首相から唐突に出された全国の小・中・高・支援学校の一斉休校の要請によって大幅に縮小変更されましたが。
それにしても、あまりにも突然の声明。そして、いつもながら具体的な話はありませんでしたので。声明発表の後様々に上がった疑義・意見表明。 実質一日でどう準備するのか、出るわ出るわ休校にすることによって発生する様々な問題が。挙句の果てに、政府内部・直接かかわる文部科学省にさえはかられていなかったという事まで明らかになる始末。 全国一斉休校が始まってから遅ればせながら報告された対応策。後手々々、遅いうえに問題を網羅していないし数字的にも不十分。安倍首相はこんなに様々なことが関連してるなんて想像もできなかったんでしょうね。「僕いい事思いついちゃった!」なんて、相談もよく考えもせず行っちゃたんじゃないでしょうか。
いかに突然だったか、継続性もなく唐突だったか、時系列でみてみましょう。
2月25日(火) 「~ここ1~2週間が山場~」 専門家会議委員によるこの発言(雰囲気)にいつもとは違う危機感を感じました。明日発表になるという政府方針がどのようなものになるのだろうかと思わせました。 (新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の見解発表そのものは24日) *専門家会議の場において全国一斉休校の検討はされていませんでした。
26日(水) 安倍首相による声明は「イベント開催を2週間自粛するように要請する」というものでした。 聞いて気づいたのは、イベント開催を取りやめることによって生じる問題に対して政府はどのような対応をするのかについての具体的な話がないという事。 “自粛”と“要請” 要は「あなたが勝手に やめたんでしょ(自粛要請)。だから私には何の責任も保証する必要もありませんよね。」という事。 結局の所、いつもと同じ 具体的なことは無く 責任も取らない という事だと思いました。「政府は逃げてるよね」と発言をする人もいましたが、ほんとにそうだなと同感しました。 *この時点では全国一斉休校の事は盛り込まれていません。
27日(木) 突然「3月2日から春休みまで全国の小中高支援学校の一斉休校を要請する。」という声明が出されました。 3月2日。今年はうるう年なので2月が1日多いとはいえ3日。間に土日が入るので休校準備は実質28日の1日だけ。それも、正式には明けて28日の朝以降になった文部科学省からの通知が出てから準備に着手という事になりましたから各自治体首長・教育委員会 各学校は大変な状況でした。 休校をどのように準備するのか、 想定している問題とそれへの対応についての言及はなく、声明を出すだけ 言いっぱなし。
さすがにこれまでになく批判の声が上がり、小出しに対応策が出されましたが内容も項目も不十分そして後手々々。 そもそもそこまで考え相談もして出されたものでなかったというのが恐ろしい。(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議に諮る、アドバイスをもらうという段階は踏んでいないことが後で明らかになりました。)
29日 そんなこんなでに急きょ開かれた説明会は、36分(!)で終わり。長ければいいというものではありませんが、今の国民の注目の高さを考えるとあまりに短いもの。運営も内容も悪かった。 最初に行われた安倍首相(自分が言いたいことを邪魔されずに話す)の説明に19分を費やしたのに、質問も回答も事前に準備された物を発言するだけの5人との質疑応答併せてわずか36分。 「質問があります」という会場からの声に聴く耳を持たず「時間になりましたので」と強引に打ち切られてしまうというものでした。
安倍さんの資質を思ってしまいます。
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