2014年11月14日金曜日

グレート○○2題 1/2


夜の練習時間までに映画のはしごができそうだったので昼から出かけました。

そして2館目でその名前を口にしてハッとしました。「あッ これもグレートだ。」 実は今別のところで観てきたのも頭に“グレート”がついていたんです。今の今まで全然気づきませんでした。どちらにも“グレート”がついているなんて

最初に観た作品は、予告編を観て「洒落ているなぁ」ぜひ観たいなぁと思っていた一本「グレート・ビューティ」  主人公は、まだまだ現役だけれどそろそろ先のことも見え始めてきた一人の男性の,交友関係 現在・過去を描いていました。 しぐさも服装も主人公・ジェップの表情も期待通り、強くひきつけるものがありました。何か甘酸っぱい過去・若いころ。話しはあちらへ行ったりこちらへ来たり絡み合ったり。時間軸も過去に戻ったり現在に舞戻ったり。 というところを観ていて期待外れだった「グランド ブタペスト ホテル」を思い出していました。製作に携わった人たちの想い意図はもちろんあるのでしょうけれど、完成した作品からはそれが伝わってきませんでした。そういうことで言うと「スラムドッグミリオネア」も危うかったけど、観ていてまとまりのなさを感じました。

 その違い。演出・編集も大きかったんだとは思いますけれど、一番は一本太い筋があるかどうかだと思いました。「グレート・ビューティー」はトニ・セルビィッロ扮するジェップの存在がしっかりしていて、様々に入り乱れた交友関係で多少混乱しても基軸がしっかりしていたので、いろいろなエピソードそして過去へ飛んでもちゃんと立ち戻ってくることができたのです。 強く印象に残っているテンプル教会合唱団。パーティ会場の音楽・交錯する光・男と女、そこにさっそうと登場するジェップ。混沌の姿でもあるかもしれないけれど引き込まれてしまいました。  夜の情景、朝(の光)とともにガラッと変わる雰囲気。観ている人それぞれに様々でしょうけれど、この様は私に「ドルチエ・ビータ」を思い出させました。そして、イタリア・ローマの夜はいったい何時間あるんだろうというボリュウム。 一見どういうつながり意味があるのかとおもうシーン、最後のテベレ川のシーン、美しくも絵画のようなシーン、男も女も大人もみな美しかった。ここであげるならば国は変わるけれど「ディーバ」の雰囲気かな。

 

 人は戸籍上の年齢だけでは決まらないな、いつまでも自分にかけている欠片を探し続けるのが人生なんだな

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