2014年11月14日金曜日

グレート○○2題 2/2


そして思いもしなかった縁を感じた2本目の作品は「グレート デイズ」


17歳になった障がいを持った息子のもとに、解雇されたことをきっかけに、父が帰ってくる。 息子は自分を避けて満足に口をきこうともしない父親との関係に傷つきながら、ニュースで障がいを持った子供と一緒にアイアンマンレースに出た親子のことを知り、偶然昔父親もアイアンマンレースに出ていたことを知る中で父と一緒にアイアンマンレースに出れば関係・距離も変わるのではと考える・・・

この後は様々な困難に直面するところを描きながら破たんのない展開。紆余曲折を経てレース参加が決まり、親子で練習を重ねる日々。会場・観客・仲間・家族の声援を受けながらも、最初のスイムは最後尾、次の自転車ではあとの方とはいえほかに脱落者が出たりして順位は前後する。 いよいよ最後の息子を載せた車椅子を押しながらのラン、早い人はどんどんゴールする中、制限時間まであとわずかとなりながらもゴールはもうそこにまで。 しかしどうしようもない肉体の限界。必死に息子を載せたゴムボートを引いて泳ぎ・ペダルをこぎ・車いすを押してきた父はついに限界。悔しく叫びながら泣き崩れる。 

それを目にしながら自分で車いすを漕ぎ出す息子。その姿に気づいた父親は再び車椅子を押して走り出す。どこにこんな力・気力があったのかどんどんリタイアする人が増える中で・・・

観る前。一人でも大変なアイアンマンレースに、自分で泳ぐことのできない人を載せたゴムボートを引き、自転車のペダルをこげない人を乗せ、自分で走ることのできない人を乗せた車椅子を押してのマラソン、こんな話はあるの!?と思いながらも、それを承知でべたに涙を流したくて観に行ったんです。でもリタイアする人が続出する中で、再び走り出す気力がわいたのは息子がいたからだったこそと気づきました。 一人だったら、この時も過去と同じように挫折を繰り返したんじゃないかと感じました。 少しでも身軽になりたいレースに逆に大きなハンデを抱えて参加する。でも愛する人と一緒だったからこそ、息子のあきらめない姿があったからこそ、再び走り出す気力がみなぎってきたんだと思いました。お定まりのパターンだったかもしれないけれど素直に声援してしまいました。

 

人は、自分のことだとあきらめてしまうけど相手のあることは頑張っちゃうものなんだな

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