2015年7月18日土曜日

福島第1 ビキニ 奇しくも同じ進展


楢葉町の福島第1原発事故後出されていた避難指示が解除されることになりました。まだまだ福島第1原発の事故の収束はおろか、その糸口・めどすら立っていない状態でそんなことをしていいの!と感じています。
 結果、同じようなことを感じた人が多数いたようで、当初8月のお盆の前にでもとされていたものが9月に先送りされるということになりました。 

除染作業の進み具合も含めて放射線量の問題。そして何より、生活していくうえで欠かせない水道などの生活基盤の整備がまだ終わっていない。お店がない学校も病院も復旧していない現実を無視して「解除しました。もう安全だから帰りなさい。」と言われても帰れるものではありません。
下がったからと言いながら、例へば新潟とは一ケタ違うと言われる放射線量。医療・教育環境がそろわないという課題以前に、育ちざかりの子どもたちは細胞レベルの傷つきでもその細胞がどんどん細胞分裂して傷ついた細胞が増えていくのでその悪影響が出ないはずがありません。子どもの行く末を心配する親や祖父母の心配は当然のこと。

 

それにつけても当初の予定が先送りになったと公表されたら突然、すでに避難策から帰った人たちのこと・“地区”のことが放送され始めたのにはびっくりしました。気にしている方の私でも、地区単位では避難指示が解除されていたということは初めて知りました。「驚くことはありませんよ、すでに帰ってちゃんとらしている人がこんなにいますよ」とお先棒を担いでの宣伝。そこまでやるんだなぁと、その姿勢の卑屈さにある意味感心さえしてしまいました。
 それらの報道の中で、政府方針としてすでに20173月には帰還困難区域以外の避難指示を解除する予定でいるということも知りました。解除したのだから支援・保証もこれで終わりですよというふうに持っていこうとしているんだろうなぁ。ビキニ水爆事故後のマーシャル諸島・ロンゲラップ島の人たちにアメリカ合衆国が行った対応、行い続けている対応と同じ進展です。何処でも同じようなことをやるもんですねぇ。

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