夏休みに縁のなくなった私なのになぜか7月8月にこだわって参加した講座のことを書き留めておこうと思っていました。 一つ一つではないけれど
そう思って振り返ってみたら今年は1月の蔓網に始まり7月8月はもちろん9月も10月も、どこで区切ろうかと思いましたけど11月にも予定が入っていまして悩んでしまいました。
すんだもの
1月 蔓編み講座 食育花育センター
7月 アンギン編 津南・なじょもん
8月 縄文編み 馬高縄文館
籐網 アークオアシス
9月 カラムシ撚り 津南・なじょもん
一閑張り 西蒲区福井・じょんのび館
10月 アンギン編 津南・なじょもん
もともと布に関心はあるほうでした、以前から布・端切れなどを鑑賞しに行ったりしていました。少しだけれど機(高機)を習ったりもしました。染にも関心がありました。
染は染料を使って定着液を使うような染だけでなく泥染なんてものも知りました。染めるというイメージのものから、色(汚れ?)が落ちないなんてものまで。「こんなでもいいのかぁ」とか「こんなのもありかぁ」楽しくもあり目から鱗というか、楽しい日々でした。
もうずいぶん昔のことになりますが県立歴史博物館の講座で日常着・作業着のこと、民芸運動や民俗学にも触れ
宮本常一さんの調査方法には影響を受けました。
昔は布が今では想像できないくらい貴重、それ以前に布そのものがなかった時代のこと 逸話も知りました。もうぼろぼろの端切れでももらってきて刺し子で印半纏に仕立て上げ、 海で遭難して見つかった時はもう顔かたちがよくわからないというときでもその印半纏で自分の夫とわかるようにしたんだという逸話、生まれてすぐ死んでしまった嬰児を埋めるときせめて布で得くるんでやりたかったが自分の身体の一部を覆うだけの布しかなくてそれがかなわなかったのをいつまでも悔やんでいるおばあさんの逸話などが忘れられません。
そのころ“アンギン”という言葉を知りました。今では〇〇上布なんて言ってすごく高価な織物もありますが、日常着・野良着は残っていない、今のうちに収集・保存が必要だという考えは前より広まってきているものの、高価な着物は残っていても日常着・作業着は酷使され傷んだらつぎを当てどうしようもなくなればその作業着が今度は当て布となって再利用されるという運命をたどったのでしょうからなお残っていないのでしょうね。普通にはそんな作業着が貴重だとか、ましてや美しい(用の美?)なんて思いもよらないことだったでしょうから。
*ところで “アンギン”ってそういう布かと思っていたら道具の名前でした。そして「これは編みであって織ではありません」と最初に言われた。こういうこと一つでも新しく知るということがうれしいんですよね。
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