2014年8月13日水曜日

戦争では、何のために死ぬのかわからんまま


小学校教諭 大江未知さんのお父さんの言葉 

(新聞掲載大江さんの囲み記事から抜粋)
 

・「人生で一番甘く華やかな青春時代を、戦争で死ぬことばかり考えさせられて台無しにされた。」(注・当時の若者は)

・「教師は未来をつくる仕事だから、何よりも子どもたちを大切にしなければならない」

(注・大江)が教師になった時、父が大変喜んで言った言葉。

・「実直で働きものの庶民と、まだ人生も知らない若者が、国に殺された」

 

父は穏やかでユーモアあふれる人だったが家族団らんのさなか突然不機嫌になることがあった。


父は、阪神大震災の後に、肝硬変から肝臓がんを患って死にました。 高い熱が出て意識がもうろうとする中で、私に(注・娘=大江)何度も「これくらいの暑さは大丈夫。家で死ねるのはありがたいことや。戦争では、何のために死ぬのかわからんまま、何人も学生が死んでいった。俺は、臆病で卑怯者だったから、申し訳ない」と謝りました。

 


 
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何のために(自分が)大切な命を奪われてしまうのかわからないままに死ななければならなかった無念。幸いにも戦争で死ぬことなく生きて帰り家族にも恵まれたけれど一生拭い去れなかった体験。

こんなことはあってはいけなかったこと。これからあってはいけないこと。

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