2014年8月1日金曜日

映画 「世界の果ての通学路」


映画冒頭の語りで「学校まで1時間半も2時間も・・・」というのを聞いて、ただ学校に行くのだけでも大変だ! と思ったけれど、考えてみると、地域文化の破壊にも通ずる強引な学校統廃合によってここ日本でも毎朝の通学が1時間も2時間もという地域・子どもが増えている現実に気付きました。通学路で野生動物に襲われるとか天候が荒れて命の危険がとは別の意味合いだけれど大きく変わってしまったものだと思いました。

 

日本と映画に描かれた国々が抱えている困難な状況を理解したうえで、大きく違っていることがあることにも気付きました。

映画に取り上げられた国々の子・親・地域の人たちは、学校に行くということ自体が社会を変えていくこと、教育を受けることで未来が開けると信じています。

もちろん何も問題がないなんてことはないと思います。でもそれは日本のような社会・教育制度から生じる問題ではなく、発展途上国ゆえに生じている諸問題・個々の問題という大きな相違があると考えています。困難さの質が違っています。日本では学校に行くことが苦痛になっている、それで未来が開けるわけではないことに気づいているというところで、日本の子供たちがかわいそうに思えます。

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