「東京に住む娘から一歳の息子が緊急入院したと連絡があり、僕は新聞の配達を交代してもらい即上京した。小児専門病院なので親でも面会に厳しい制限があり、孫に会えたのは翌日の正午。 眠っているかなーとベッドに近づいたら、彼はふてくされたような顔をしていた。娘(母親)の姿を認めた瞬間、顔がパーッと輝き同時に号泣した。 母親の胸にしっかり抱きついても泣き止まず、「特別サービスよ」と母乳を与えても「ワァーン」。父親に抱かれても「エーン」。初めて体験した家族と離れて過ごした一晩は、彼にとってどんなにさびしく不安であったことだろうと思ったら、カメラを構えていた僕も泣けてきた。娘も娘の夫もみんな泣いていた。 僕はひそかに誓った。これが普通の家族の姿。これがありふれた幸せなんだ。誰にもこの生活を奪う権利なんかない。集団的自衛権は断固反対、憲法9条は絶対守る!それが水戸じいの最後の仕事だ、と。」
茨城県水戸市 YY
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