2016年9月23日金曜日

2016夏 二つの集会 1/2 第62回 新潟県母親大会


暑かった夏も終わり、日もほんとに短くなりました夕方なんか真っ暗です。この夏もいろんなことを体験しました、順に記すつもりですが今日は母親大会と柏崎集会のことを。

2016 第62回 新潟県母親大会  (731日 ユニゾンプラザ)

今年は参議院選挙にぶつけて衆議院選挙が行われるだろうという事で日本中が大騒ぎ。母親大会もその余波を受けて様変わり、分科会なしの全体会・記念講演という内容になりました。例年通り準備するべきだと思ったけれどいたしかないのかな。

 講師は福島市在住の後藤宣代さん。講演を聞いていて、至らない私が知らなかっただけでなかなかの人なんだなぁとすぐにわかりましたが、自己紹介を兼ねて名前のいわれの説明で私の好きな山本宣治との縁が話され、もうその時点でやられてしまいましたけどね。

 東日本大震災・福島第1原発事故直後から、日本で言われている以上に福島第1原発が危険な状態だという事が伝えられていたアメリカの友人からすぐ逃げろという連絡が来たそうです。 

以下羅列

・普通20年かかるといわれているがんの転移。それが甲状腺検査の結果161人でガンが見つかり、すでに転移している人まで見つかっていること。 
・原発を推進することで互いに利益を得てきた政治家・企業・研究者からなる“原子力村”では年間許容量の基準値は1m㏜なのに国は年間20m㏜でもいいと言っている。どちらが正しいのかの検証。それとは別に、もし20でもいいとなると、いま県外に避難している人も帰還できることになり、それでも戻らない場合は本人の都合で残っているんだからと支援対象から外してもいいことになってしまう。 
・福島に住みながら「まだ危ない」と声を上げると「どうしてそんなことを言うのか、復興の足を引っ張るのか」と周りから言われてしまう・同調圧力がある。
・事故調査委員会責任者の総括
 「この国は何も学んでいない」畑村洋太郎
 「この国のリーダーは志が低く、逃げて責任をだれもとらない。自然災害ではなく、人災・社会的災害。学習しない社会ニッポン」黒川清
・ソビエト社会主義の瓦解によって、それに対抗するための資本主義・福祉国家政策が必要なくなり新自由主義の弊害があらゆる面に表れてきた。 それに対しての新しい行動原理が誕生してきた。(多様な人たちの集合体 多様性を認め合う。一点共闘 連絡会方式。2国・多国間協定に対抗して、政府・企業のほかに市民社会という三者方式の誕生と定着。99%と1%の戦いの発生。オキュパイ運動の誕生と広まり。)
・雑誌TIMEが気づいた3つの共通点。
 世の中の不条理・不公正に憤る個人から始まる
 この声をきけ 真の民主主義(参加 決定)を今すぐ
 ピラミッド 垂直型の堅い上下組織ではなく、対等 水平で緩やかなつながり
・福島の女性の政治参画は全国最下位(2001年)それが2011年の原発事故後若い母親たちが「子供を守れ」の声を上げだした。 声を上げる文化 生活の始まり。
 巻町の住民投票運動の時と同じ流れ!!

 そして、今年10月にある新潟県知事選に触れて「新潟の皆さんにはいろんな考えがあるでしょうけれど、福島の人間にとっては大勢の避難者を受け入れてもらっているし、原発・原発事故に対する発言では泉田知事を評価している…」の話が出されそういう見方もあるのか~と気づかされました。(水俣病問題でもそう)確かに、国や東京電力に物申す姿勢は見られます。 (その後8月の末になって、真意のほどは今一つわからない、どうももやもやしたものが残る感じだが選挙には出ないとの意向が公になった)

 201662回新潟県母親大会 確かに例年とは取り組み方が違ったけれど いい話が聞けました。

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