チャフラフスカさんが亡くなりました。(2016・8・30)
小柄なまだ小さい選手が難易度を争う今の体操競技のスタイルとは違う体操スタイルで魅了
一世を風靡した体操選手でした。ですが私にとってはそれ以上にプラハの春と呼ばれた歴史的運動にかかわりその後もその意志を貫いたということですごく印象に強い人です。
決してすべてにおいて“強靭”な人ではなかったということも一層親密感を抱かせます。だとしても私の抱える困難さとは比ぶべくもない状況でも最後まで自分の生き方を貫き通した人生・人であったのは間違いのないことですが。
冷戦時代の鉄のカーテンの向こうチェコスロバキアでの出来事ということもあり、いまこの時に大変なことが起こっているのがわかっていながらも手が出せないという状態の中オリンピックという舞台で難易度を競う以上のことをなした人でした。その姿に世界中がただファンになっただけではなくチェコで起こっていることに目を向け味方になりました。
ソ連の選手と競い合うときは(選手一人一人が悪いわけではなくとも)みんながチェコスロバキアの味方になったと思います。その後の冬季オリンピックのアイスホッケーでチェコスロバキアとソ連が戦った時は会場も世界中もみんながチェコスロバキアを応援してすごいものがありました。
ペンは武器よりも強し と言いますがスポーツも(音楽も)個人にとって素晴らしい可能性があるだけでなく様々な可能性・力を持っていると感じさせられる一つの出来事でした。
ご冥福を祈ります。
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