2016年9月7日水曜日

F2 16‐3‐8  大統領選余波


 
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今年

6月フィリピンでは任期満了によりアキノ大統領からドゥテルテ大統領に代わりました。

私はそれに先立つ3月と4月に実際にフィリピンを訪れましたが、日本では電柱や壁掲示板に張り出してあるポスターをトライシクルの乗車席カバー・日よけ用の屋根(バスでもあったようだった)以外に見かけなかったし宣伝カーも見かけませんでした。日常の騒がしさはあっても選挙だからという騒がしさは感じませんでした。それでも運動はしていて、お店に入って食べていたら運動員が入ってきてパンフを渡し話しかけ腕輪を置いていきました。その間お店の人は制止するでもなく静観。そんなものなのでしょうか。ほんの道端の広まったところに人が集まっていて何かと聞いたらこれから候補者が来るというところに遭遇もしました。
事実上3人で争われた大統領選挙、フィリピン滞在中に現地でお世話になった人に聞いてみましたら、ドゥテルテさんが一番人気があるということでした。そして結果は前ダバオ市長で治安面で大変成果を上げたというドゥテルテさんが大統領に当選したというわけです。ただし、成果を上げたという治安面での強権的な 法律を無視して進めるやり方には批判もあり私も同様に思っていました。
ドゥテルテさんは就任後、公約であった麻薬対策に着手し、これを成果と言っていいものかという気もしますが密売人たち70万人が自首とか警察の取り締まりの過程で1,900が殺害されているということが明らかになり現在内外問わず大きな問題になっています。
で、こういうやり方はまずいと思っていたら、少し前に知り合いになった人が「私は支持していなかったけれど、レイプだ強盗だとすごく危なかったのが随分変わってきた。これはドゥテルテのおかげだ。少し見直した。」というのです。
私もあちこち行ってきたけれど、たいがいは場所とか時間を考えれば意外といけたのが、フィリピンに行ったときは時間も場所も関係なしでいつやられるかわからないような怖さを感じました。だからこの人の言うこともわかります。でもこの話で、支持していなかった 好きじゃなかった人の気持ちを変えさせるほどに治安・安全の問題は大きいんだなぁと再認識しました。


余波。
この間様々な手続きをしています。手間暇をかけるということは日本よりいいことかもしれないという手続きもありますが、基本的に窓口は一か所では済まないことが多いしどの窓口も非常に混んでいて大変。そして終了までがとても待たされるのです。たとえばパスポートの切り替えが3か月、免許証の発行が約半年というように。それ以前もどうだったのかと思う節もありますが、なんでこんなに時間がかかるのかと聞いたらこのたびは大統領が変わったから全部変わるんでなおさら時間がかかるという説明でした。
もちろん日本でも法律自体変わるレベルのことから書式が変わるくらいのことまで含めて変わることはあります。でも全部なんて、ここまで変わることなんてことは聞いたことがありません。お国柄というのかもしれませんが、完全に余波を受けてしまいました。

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