2017年5月29日月曜日

シビリアンコントロールの危機


53日の安倍首相による憲法9条(2項からなり1項では武力の行使を放棄 2項では戦力=軍隊を持たない と謳っている)に3項目・自衛隊明文を追加する(自衛隊=日本独特の言い替えをしているが他国においての軍隊の事)発言。

 そもそも憲法尊寿義務のある首相が改憲発言をするという事を国会の場で問われると“自由民主党の総裁として発言した。”と到底通らない使い分けの言い逃れをしました。

 
 523日、日本外国特派員協会の場で河野克俊統合幕僚長は安倍首相が自衛隊を憲法に明記するとしたことについて問われ「一自衛官として申し上げるなら、自衛隊の根拠規定が憲法に明記されるのであれば非常にありがたいと思う」と発言しました。発言の流れとしてはそれに先立って「憲法という非常に高度な政治問題なので、統幕長という立場から申し上げるのは適当でない」とも発言しています。

 この発言も、そもそも自衛隊法にも憲法尊寿規定があるので“一自衛官としては”と前置きしても決して許される発言ではありません。ましてや自衛隊制服組のトップである河野克俊統合幕僚長の発言はシビリアンコントロールのルールから逸脱として問題です。過去にはこれに類した発言で退官に至った制服組がいます。 ところが、このたびは退官どころかおとがめなし・定年延長だそうです。 それも安倍首相に先立って平和安全法制の成立をアメリカ陸軍参謀総長に確約するという201412月の問題発言・問題行動後の延長に続いて2度目との由。 “上が上なら” 本来は責任を問うべき立場の人・安倍首相自身がその場(時)その場(時)で自分に都合のいいおかしな使い分けをしているんだからでしょうか。稲田防衛大臣同様自分が直接口にしないで都合よく言わせているのかもしれませんが。

 

 それにしても、写真の印象より実年齢は意外と若いんですね、もっと年寄りかと思っていました。

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