私よりも若く、ずいぶん前に(自己都合)退職した人がいます。 縁あってその後も時々会っているその彼がある時こんなことを言っていました。 「思い切ってやめてよかった。あれではだめだと思う。やめてわかったことがたくさんあった。」と。
ヘッドハンティングされたわけでも特別な技能を持ち合わせてもいなかった自己都合退職者が新たな仕事・職場を見つけるというのは決して楽なことではなかったと思います。実際その時に聞いた仕事そして待遇を聞くと、前の方がよかっただろうにとすぐ分かりました。けれどその待遇の違い(ダウン)を超えて彼を明るくすっきりさせていたのは何だったのだろう、ずっとずっと気になっていました。
その時彼が口にしたことの具体的な事は聞きそびれたけれど、最近自分なりにこういうことかなぁと感じたことがあったので一つ。
私は前の職場で(配属先は別だったけれど彼と同じ医療法人)私も嫌だし他の人もいやだろうと思って極力土日には催しを入れないようにしていました。 「それも含めての仕事だよ給料だよ」と言われればそうなのかもしれないけれど、どんなに夜遅くなろうと土曜日曜休日に出勤しても出て当然、どこかに代わりの休みがということはありませんでした。休みの日にわざわざ出勤しても、だからと言ってねぎらいの言葉などは何にもありませんでした(でも出ないと言われる)。
じゃあ前の職場のそれは仕事じゃなかったのかと言うと、同じことを平日の勤務時間にしても問題にならないので“仕事”だったんだと思います。そう考えてくるとなんだかわけのわからないおかしな話。そう感じながらだったから積もり積もってストレスを増していました。 やはり仕事、仕事をしたんならちゃんと評価をしてもらいたかったということだったんでしょうね。
と考えてくると、企業としてよりいいものになるためには有形無形いろいろなものがあるんだと改めて気づきます。
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