2016年8月7日日曜日

住民投票の日・8月4日 歴史に学ぶ 2/2


今年(20161月ワイツゼッカー元ドイツ大統領がなくなりました。「過去に学ばないものは再び同じ過ちを繰り返す」という言葉とともに世界の人がこの名前を知っていたのではないでしょうか。第2次世界大戦後のワイツゼッカー元大統領の真摯な行い・人間性と あいまって印象に深い言葉です。

 

今年の年度替わり3人そろって降板した報道番組の辛口キャスターの中の一人古舘伊知郎さんのニュースステーションでの特集「独ワイマール憲法の“教訓 なぜ独裁が生まれたのか」(2016年3月18日放送)が優れた番組に贈られるギャラクシー賞のテレビ部門大賞を受賞しました。

番組は直接にはナチスドイツ・ヒトラーのしてきたことをたどっているのですが、ヒトラーが利用した「国家緊急権」が安倍首相の「緊急事態条項」とかぶっているんです。

ワイマール憲法の中にあった“国家緊急権”を悪用してヒトラーが世界大戦を引き起こしたように、いま安倍首相・自民党が“緊急事態条項”を通し一内閣での解釈変更で憲法レベルの国の進路変更を勝手に強引に通してしまう。自民党は結党以来憲法改定を訴え続けてきた政党だとして平和憲法を変えようとしています。前段として報道への露骨な介入、民主主義・ルール無視。経済格差 地域格差 社会格差 紛争・テロの拡散。そしてワイマール憲法の時のように今の平和憲法への攻撃。過去を見返し時間軸上においてみると今まさに繰り返す歴史になっていて実に恐ろしい。 先日の参議院選挙の結果は、安倍首相が党首・総裁を務める自由民主党が衆議院に続いて3分の2の議席を占め、危険な企て・平和憲法の改悪が一段と現実味を帯びてしまいました。いまそういうところまで来ているのです。

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