2016年11月24日木曜日

横浜いじめ事件と共通する鶴保沖縄担当相の意識


もとは沖縄県外・大阪から動員された機動隊員の沖縄東村高江のヘリパット建設に対する示威行動を行っていた人々に対する“土人”発言がもとでした。この発言に対しては同じ大阪の松井知事の「差別発言には当たらない」という発言もあったけれど、菅官房長官をはじめ多くは善くない発言という認識でした

ところが、こともあろうに沖縄県を担当する鶴保沖縄担当相が沖縄の人たちを傷つけた土人発言を追認してしまったのです。これに対しては、沖縄を担当する大臣なのにという驚きと、出るわ出るわ鶴保議員のこれまでの問題のある言動が、それで大臣としてはもちろん人間としてもその資質が問題ありとなってしまいました。本当にそう思っているという事が衆人の知るところとなってしまったわけです。

そこへ持ってきて安倍内閣の見解として「鶴保沖縄担当相の発言は差別発言には当たらない」という声明。これを言ったらこれをしたらどうなるという想像力が非常に弱い安倍首相の内閣その内閣の一員だからなぁとこの流れを納得してしまいました。



問題が明らかになると飛びついてすぐまた次のセンセーショナルな話題に移るという事を繰り返しているワイドショーにおいてさえもまだ取り上げられている横浜市・教育委員会・学校による福島第1原発事故後福島から避難してきた小学生いじめ事件。

本人からの訴えも家族からの相談も警察からの報告にさへもちゃんと対応しないでとうとう学校に行けなくなった問題。150万円にもおよんでしまったお金の要求。小学生がこんな大金にかかわることは誰が考えても普通ではないとわかること。だからこそ親からも警察からも話があったんだろうに。

一番は本人からの訴え。いじめをした側がどんなに「おごってもらっただけ」と言いつくろっても本人がいじめられていると訴えているんだからこれをこそ聴くべきことでしょう。

  いじめている側 数万円しか確認できなかったと結局いじめではないと結論付けた学校や教育委員会も、まず本人の声を聴き気持ちに沿うべきだったと思います。



いつもながら前置きが長くなってしまいました。

このたびの鶴保沖縄担当大臣の「(機動隊員による沖縄の人に対する)土人発言は差別発言ではない」という見解は、福島から避難してきたという事でいじめの対象になってしまった小学生の問題と同じだと思います。
   言われた側が差別発言と感じ された側がいじめられたと感じている、それがすべてです。言った側が差別発言ではない した側がいじめのつもりではなかったなんて言い逃れできる立場ではないんです。
本来なら沖縄担当大臣の立場以前に人として相手の立場に立つ・想像すべきことではありますが、少なくともその言葉を投げつけられた沖縄の人たちが差別発言だと言っている時点からでも気づくべきですね。

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