2018年8月13日月曜日

“おなかとせなかの闘い”

  812日日曜日、天上の友記念礼拝に父と行って来ました。亡くなられた教会員の方々の写真が特大のフレームに収められ説教壇に並んでいました。皆さんいい顔をしてこちらを見つめていてくれます。この日の説教で印象深かったのは、命の重さ悲しみの深さについての話の下りでした。故人が亡くなられると私たちは悲しみを感じます。その悲しみが大きいほど深いほど故人との関係の強さ深さ、故人が果たしていた働きの大きさなのだというのです。
 



88日に志半ばで亡くなられた翁長雄志沖縄県知事のことを思います。11月に知事選を控え、辺野古・大浦湾に土砂を投下しようとする日を目前に控えての埋め立て承認撤回の手続き開始 、11日オール沖縄・県民大集会という大きな山場を迎えた時でした。信念を曲げない現役の知事として果たしていた働きがどれだけ大きなものだったか改めて思います。



沖縄には2度行きました。最初は2012年、2度目は2014年、そう、前回の沖縄県知事選のタイミングでした。 初めて行ったとき、辺野古に行けたし有名な国際通りにも行くことができました。やんばるの森のヘリパッド反対のところまではいけませんでしたけれどまずは満足。

でも、実際に沖縄まで行っておきながら行きそびれたところがいくつもありました。首里城に行けませんでした、平和通りのことが気になってきました。平和の礎もいけませんでした。 2度目の時は、首里城も平和通りも行きました。 もっとゆっくりしたかったけれど平和の礎も行きました。 そうしたらまた新たに行きたいところが出てきました。例えば平和祈念公園のもっと見るべきところ、国立劇場沖縄の公演も観てみたい。吉野さんの事、首里城との関係にびっくりした斎場御嶽ももう一度ゆっくりしたいところ。平和通りを歩いていた時に見つけ「ずいぶん大きなシーサーだなぁ」と写真を撮ったすぐ先の焼き物の やちむん も次はぜひ行ってみたいところ・・・   こんなふうにして関心は高まり続いていくのでしょうか。 沖縄の名所旧跡 文化だけでなく、沖縄に集中的に表れている基地問題は日本各地にもアメリカ軍基地があり沖縄に限った問題ではありません。平和 民主主義の在り方という事でもいまや沖縄で毎日起こっていることは日本全体の問題です。 という事で 沖縄には今後もかかわり続けようと思っています。



2度目の時に聴くことのできた「おなか と せなか の戦い」(正確にはこのたび亡くなられた翁長さんのお父さんと瀬永亀次郎さんの出来事) 確かに当時は限られた議席を巡って()翁長さんと瀬長さんの二人が覇を競い合っていたのかもしれませんが、代も変わり状況も変わり オール沖縄 の力として、対立の と ではなく共にの と にかわったそれを体現していたのがこのたび亡くなられた翁長さんだと気づきました。 

天上の友記念礼拝の説教の通り、翁長さんの成してきたことが大きかったことを証するように悲しみ困惑していますが、平和を求める力・歩みはたとえ容易く一直線でない道だとしても歩みを止めることはなく、歴史進歩の流れはもう止めることはできない流れとなっています。 翁長雄志沖縄県知事のご冥福をお祈りします。

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