2018年8月2日木曜日

O2 14-11-8 あまり高さのないまあるい墳墓型の慰霊“塔”






ボォ~ ボォ~ン  急に聴こえてきたという印象です。ここに来る前 遠くから聞こえていた覚えはないんですが、この場所に音が集まるように何か仕掛けがしてあるのでしょうか。 ようは もがり笛 と言えばいいのでしょうけれど、この地ゆえかそれでは伝えきれない胸騒ぎを感じます。

摩文仁の丘一帯にある慰霊碑・慰霊塔は優に100を超えるそうです。その中に韓国・朝鮮の人たちの慰霊碑もありました。場所は平和祈念資料館入り口に向かって立つとその背部になる位置関係のところ。

写真は 白い7角形の塔を持つ平和祈念堂を後方にして映る韓国人慰霊塔です。 名前に“塔”と言う字がついているのにその形は土饅頭。苦難の末に命を奪われた人たちを慰霊するために建てられた慰霊塔、私は確かにいたんだぞ!と主張する形だって全然おかしくはないのに、この韓国・朝鮮の人たちの慰霊塔はあまり高さのない まあるい墳墓型の慰霊塔。使われている石材は、故国各道から持ち寄られた石だそうです。



碑銘の石柱前が円周状に一段低く作られ、どうもここに立つと音が聴こえるようにしてあるようです。 その中心部に矢印が配置されていました。この矢印は故国の方向を指しているんだそうです。 

吹く風が通り抜ける時に音が出る仕掛け、同様の想いから工夫された物はほかにも記憶にあります。亡くなった人を偲び、茫々と鳴き声のようにも悲鳴のようにも響きました。

ただ、この時は泣きながらでも立ち止まってはいない何かも感じました。

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