2018年9月8日土曜日

防災の日  天災は防げなくても人災を防ぐために 2/3 ここでも出てくる“自助”



せっかくですから当日渡された資料から。 驚きですよ。避難所の受け入れ可能人数がビックリなんです。  Nふれあい公園12,393人 ここは確かに広い公園。I野球場10,329人 プロの試合をするような大きな球場ではありませんけど野球場ですから。 S保育園広場1,000人 そんなに大きい保育園だったかなぁ。 広域避難場所の指定を受けているJ運動公園はここ一か所だけで95,282人  U公園93,120人 ここは田んぼに囲まれた潟を機械で排水して造成された公園。地盤が悪そうだけれどなぁ。ちなみに区全体でも人口は6万弱です。

ところで。 「避難所」 いざというときに備えてちゃんと指定してあります!という事は確かにそうなんでしょうけれど、実際の運用ではどうなんでしょうか。 災害時必要物品の備蓄では大いに疑問です。 災害発生時はまず身の安全の確保が第一。その後避難所へという事になるわけですが、水・食糧 トイレなどの備蓄は受け入れ可能人数に対してはとてもとても。  避難所の運用についても大いに疑問符が付きます。避難施設の鍵の管理という事で行政の防災担当者や施設管理者の名前が出てくるものの、訓練を受け多少なりとも専門知識を持った人がかかわるのではなく避難者の中から人を選出し(この日の資料想定では地域ごとの避難所では該当自治会役員が当たる想定)運営を行うという想定になっていました。 素人がいきなりかかわるのではなく訓練を受けた人間がもっともっとかかわる必要があると思います、経験からも。 条件は様々ですからどこもまったく同じと言う事はないと思いますが、スタッフの対応力の差によって避難所ごとの差は少しでも小さくしたいものです。それこそが、災害緊急時のより良い対応に結び付くことですし、救援物資を備蓄する大切さ同様有益な準備作業だと考えます。

 
結論的に言うと。 避難所はあります。 でも受け入れ可能人数の根拠となる数字で果たして、年齢も性別も有病・療養中がどうか家族の人数・構成、ペットは・・。1㎡に一人なんて言うと立って整列したままという事ですから無理な話です。 着の身着のままで避難してきた人たちは、衣類も食料も持ってきていないと考える方が当然でしょう。でも備蓄はない、有っても何万人もの人の救援物資が届くまでの数日間分なんて備蓄はとてもとても。 そんなところで訓練され知識のあるスタッフがいないとなればどんなことになるか。 

いずれにしろ、救援が来るまでの数日は我慢しかない、盛んに言われている家族の人数×3日分の備えをという事になるわけです。



ところで、数字の算出根拠、資料によれば緊急避難所は一人1㎡、避難所の場合は一人当たり2㎡ということで計算して受け入れ可能人数が産出されていましたが、この1㎡でいい2㎡でいいというのはどこから出たのでしょう。 この広さの所に居ろと言われても狭いですよ~。 

ことわざ に “立って半畳 寝て一畳” というものがあります。 人は金持ちだろうとなかろうと偉い人だろうとなかろうと同じように立てば半畳で寝ても一畳の広さしか必要としないものなんだ 足りるという事を知りなさい というような意味合いでしょうか。 それをもってして、これで我慢しろと言うような意味合いの 根拠 という事になるのでしょうか。  畳一畳は長辺が182㎝短辺が91㎝で面積は1.6562㎡ 半畳はその半分。 一人当たり1  2㎡という数字の根拠は案外こんなところから出ていたりして・・・

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