2020年12月12日土曜日

セルフ・ネグレクト


 “ためこみ症”を見つけた文章に「セルフ・ネグレクトに至る要員」という一覧が乗っていました。(注  セルフ・ネグレクト=自己の心身の障害や能力の低下により、必要不可欠なセルフケアができなくなった状態。 全米高齢者虐待問題研究所)  それによるとセルフネグレクト状態になるのは「個人的要因+アクシデント+社会的要因」という段階をたどるようです。 この一覧を見て思ったんです。 個人的要因にはためこみ症を含めて認知症やアルコール関連障害 精神疾患要因、病的買い物(これも怖い)基本的要求が満たされない(想像できる)等があげられ。 アクシデントとして、中途 突然の解雇というわけではないようなのでこれはアクシデントなのかなぁとも思いますが定年、離婚 家族の死亡 病気 怪我 手術等人生において良くも悪くも節目となるターニングポイント・危機的ライフイベントが加わり。 そこへ、最終的にはこれかなぁとも思うんですけど、社会的要因が加わるとなってしまう。 剣が峰、制度としてここで救われないと抜け出せないなぁと思いました。  

ここで気を付けておきたいのは、この様に図式・図表でまとめてあると大変解りやすいんですが、これでわかったつもり、この図式に上げられている要因を満たし当てはまらなければセルフ・ネグレクトの状態ではない。場合によっては、支援の対象から外すというような硬直した思考があってはならないこと。

 

 先日新キ兵の例会で新潟ヘルプの会の方による、外国籍の方たちの仕事・働いていくうえでの問題、家庭内でのDV被害者に対する救助活動の話を聞く機会が有りました。 個人的にこの会のことは知っていましたが、広く多くの人に認知されその活動が華々しく取り上げられるような会ではありません。当日の演者の話し方・雰囲気からしても、もちろん貴重な成果もあげ・活動を継続してきているんですが、この会が直接法律の行使とか直接的行動と言うよりは共感する(できる)会と言う印象です。 最後の質問コーナーで司会者の人と目が合って急に発言を求められ、二つほど話させてもらいました。そのうちの一つが「助けてと口に出せない人」への対応の事。 支援策・制度、人。不十分とはいえ、「助けて!」と表に出てくる人はまだいいんです、何とか対応しようと周りが必死になります。次の段階に進むことができるのですが。 “家”に閉じこもったまま、助けて というサインを出さないまま-出すことを知らない 出してもいいんだという発想がないままだと最悪 孤立死 餓死などという事があるので大変です。

 

巷には様々に活動している人・組織がありますが、政府・行政のトップ現首相が最初に言った事が、自らの果たすべき公助の役割・責任を投げ捨てて自助と言った状態ですから先行きは暗いとしか言えません。

0 件のコメント: