2014年3月19日水曜日

メダルってなんだろう ソチ冬季オリンピックを見ていて 1/3 


 

先日のソチ冬季オリンピックでは「メダルってなんだろう?」と考えさせられるエピソードがいくつかありました。

メダル、そりゃあ取れたら取れないよりはいいでしょう。
でも、みんながほしいと思い目指しているものだし、“とはいっても違いが”とはいうものの一定の基準を満たした選手たちが出てきているわけなので誰にも可能性があるというもの。

 “オリンピックには魔物がすんでいる”という言葉がある通り、実力・実績がいくらすごくてもトップでゴールできるとは限りません。
まさに、新記録は出せてもオリンピックで優勝できるかどうかはわからない」の世界ですから。

 
前回のオリンピック後一度はスキーを履くことさえできなかったモーグル競技の上村愛子さん。
  そんな単純なことじゃないとわかっているけど、これまでのオリンピックで7654位ときて今回は3位に入れるかなぁと思っていたのに。結果として今回もメダルに届かなった上村さん。
滑り終わってゴーグルを外したときの表情のなんと晴れやかだったか。きっと本人の中で、納得できたんでしょうね。得心がいったんでしょうね
試合に負けて勝負に勝った という言葉があるけれどそういう感じ?
勝つにしても負けるにしても本人が納得できるかどうかがより意味のあることということでしょうか。

   フィギュア・スケートの高橋大輔選手 浅田真央選手もそうです。
高橋大輔選手は怪我を抱えての滑りのあとすがすがしい表情をしていました。メダルを手にすることはできなかったけれどなにか吹っ切れたんでしょうね。
私自身個人的には“真央ちゃん真央ちゃん”とみんなが言うほどには絶対見たいとは思っていませんでした。そんな私ですが、ショート・プログラムでのまさかのつまづきの後のフリーの滑り。そして滑り終わった時のあの表情 涙 にはグッときました。
それを目にした多くの人たちのコメントを見聞きして再びグッときました。
(それだけに森元首相の無神経発言「あの子は大事なところになるといつも転ぶ」発言は許せません。)
 高橋大輔選手 浅田真央選手二人ともメダルには届かなかったけれど、滑り終わったときの表情から、自分でも納得し達成感を持てたんだろうなということが感じ取れました。

   メダルを手にしたスノーボード・パラレルの竹内選手もほんとにいい表情をしてました。
狭い日本の世界を飛び出し国外に練習の場を求め、いろいろつらい経験があっただろうことは想像に難くない竹内選手の満たされた表情は、素直に あ~メダルが取れてよかったね~と思わせる表情でした。

 

それだけに、ロンドンオリンピック柔道選手の、勝てなかった時はもちろん、たとえメダルを手にしても金でなかった時のあの表情は今さらながら見苦しいと思い出してしまいました。(その後、決して選手個人の責任でなかったということは明らかになりましたけど。)

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