2015年9月1日火曜日

ことしの防災の日は少し趣が違いました


  9月1日は大正12年の関東大震災を教訓にということでの防災の日。だから毎年防災訓練などが取り組まれています。けれど今年の91日は、ここしばらくみんなの耳目を集めている、新学期が始まるということでの9月1日(正確には各地域学校によって始業日はばらつきがある)は子どもの自殺が多いという注意喚起でした。その主たる原因は“いじめ”であるという悲劇的な現実。
  実際データを突きつけられると、9月1日を中心とする数日間というのは注意しなければいけないということがよくわかります。いろんなメディアでいろんな切り口でこのことが扱われていましたが、その中で私の印象に残った提言のそのまた核心と思えるところを抜粋します。

  以下 臨床心理士の横湯園子のお話から。(抜粋。 趣旨は替えませんが文のつながり等わかりやすいよう一部削除修文させてもらいました。)

・いじめの段階  孤立化 無力化 透明化  精神科医・中井久夫

孤立化 SOSを発するのは初めのころだけ。

無力化 いじめの被害者は繰り返されるいじめに、次第に自分が悪いとあきらめSOS・助けてと声を出すことも卑怯だと思うように追い詰められていく。

透明化 次にいじめは特別なことではなく、日常風景になってしまう。

・「けんか」は対等だけれど「いじめ」は一方的な暴力。

・加害者から制裁を受けることの無いように、いじめを見つけたら「どうしたの?」の声をかける。秘密厳守が基本。話す場所に配慮する。

・本人が願っているようにする。「何をしたらいい?」「教えて?」など。

・生きていれば再出発ができる。「いやだったら、学校を休んでもいい。」と声をかける。

・「大丈夫」と返事をしても本当は大丈夫ではないかもしれない。表情や書いている字の変化を見落とさない。

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