2020年4月19日日曜日

“事故率”


PCR検査で新型コロナウイルス=COVID-19反応陽性で感染が確定された感染者が1万人を超えました。 医療崩壊の事態が「すでに始まっている」という声が出るほどにまでなってきました。ことは新型コロナウイルス=COVID-19への対応にとどまらず、他疾病患者への対応力も奪ってきています。この状況は新たな疾病それも急速な感染の拡大だけが、事をここまで深刻に大きくしたわけではありません。 ここ数か月の新型コロナウイルス=COVID-19への対応では、世界の国々の対応そしてその結果に目に見えて大きな違いが有りました。まだ世界で新型コロナウイルス=COVID-19の封じ込めが完了したわけではありませんが、国によってはいい方へ数字が動くほどの結果が出はじめました。けれどそれ以上に違いが明らかになってきたのは、リーダーの資質。リーダーの態度・対応に“希望”を感じ取り目標・目的を具体的に理解することによって国・国民の心が奮い立ち団結が高まり困難の中でも己がすべきことを果たすように変わってきていることが見て取れるようになった国々の存在です。 今まで幾度も言ってきたことですが。“責任を取らない日本”は、この間のリーダーの対応の中で悪い例として扱われる結果となっています。 現状・問題の把握能力に欠け、その対応は後手後手で頓珍漢で小出し。今目の前で起きていることそれに対しての対応を今具体的に求められているので、森友や加計のように後になってから都合のいいようにつじつまを合わせるというごまかしもできないし、その無能ぶりはこれまで支持してきた人たちの間にも認識されることとなってしまいました。 国のリーダー・行政担当者の現状認識 対応がまずいのは多くの人が知る所となりましたが、この度の保健・公衆衛生及び医療機関現場の混乱 対応力の低下はここ40年ほどにわたっての政策が招いた結果だと私は考えています。効率化の名のもとに切り捨てられ民営化された結果が今ここにきて知る所、直面するところになったと思うのです。 民営化を進めればそれで政策が完了するわけではありません。切り詰め福祉サービスが削減されれば人が幸福になるなんてことはありません。国民の生活にしわ寄せが行き、最低基準が最高基準になってしまっている現場は“事故率”を見ておくことができなくなっていました。無駄をなくすことと効率化を求めることは似ているようで非なる事。歴代のリーダーは無駄を省くために効率化を進めると言いながら必要な余裕まで奪ってきたのです。 これは政策としてサッチャリズム・新自由主義を選択し到達した世界の姿ではないのでしょうか。 無駄ははぶかなければいけません、でも火事が起きないからと消防(能力)をなくすことが選ぶべき政策でないことは誰もがわかること。一見無駄なように見えても事・いざという時に備えるのは必要なこと。効率化だけで測れないのが教育や医療 交通や通信 ライフラインともいわれる電気ガス水道。食料の事や外交 防衛 等じゃないでしょうか。 それにしても、自粛自粛で 国民・自営の人たちに要請だけして責任を取らない日本のリーダーとシステムだと改めて思います。 今何が起きているかの現状認識 選択と実行する意思、リーダーとして提案する能力 夢・構想を示し訴える能力。提案し遂行したことに対しての責任を取る意志。求められる人間性。そのいずれでも難有りの日本の“リーダー”()だと思います。 多くの日本国民がそのことに速く気づき正しい選択をすることを願います。

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