2020年4月5日日曜日

アベノマスク

安倍さんの“全世帯に(布)マスク2枚支給”の話を聞いて、つくづく肝心の時・いざという時に通用しない人だなぁと思いました。こういう人いるんですよ。今ぱっと思い出すのは福島第1原発の時の班目さんの無能ぶり。事故が起きる前は都合よくその地位に収まっていたんでしょうけど、結局事故が起きてからの対応は情けないもの。思わずあきれてしまった国会答弁の模様は今でも覚えています。   
そもそも、1月にはすでに新型コロナウイルスのことが多くの知る所となり2月の末には突然の全国一斉休校。対応策を取ると口にしながらもいまだ具体的な対応はおろか発表すらも無い状態で“自粛”自粛ばかり。リーダーとして 行政の責任者として、責任を果たすべくの訴えも具体策もありません。 東京都の小池知事の“自粛はあくまでも自粛の要請だけれどそれに答えずお店をあけて感染という事になったらどうするんですか”と言う恫喝めいた発言は自分が負うべき責任を取らないでいいように放り投げるという事で本末転倒じゃないかと思います。でもこれ本音なんでしょうね。
それにしても、タイミングを逃さずに(早くてもいいけどずるずると遅くなるのは絶対ダメ)ドカーンと大胆にしなきゃ効果がないという事なのに、時期は遅いし一世帯に何人いても一律マスク2枚だけとは。(それでも200億円)遅いし小出しだし。 これ駄目だわ。 物理的に時間がかかる事は有るでしょう。でも今後の見通しとして大胆で効果のある諸作が示されるならまだ希望も持って現状に耐えてという事も有るんだろうけれど、いつものごとくの無為無策で国民一人々々の我慢をあてにして事の落ち着くのを待っているだけ。これではねえ、と思います。
感染者数にも疑問符が付きます。 検査をお願いしてもはねられて、でも結局感染していたという話は少なくありません。個人が重症化してしまうのももちろん問題ですがその間周りに対して感染源になっていたわけですから、考え方がおかしいんじゃないでしょうか。 私のまわりでも(すべての条件が一致というわけでなくても)症状が有って検査を希望したのに検査してもらえないという話を聞きました。実際はもっと感染者がいると思います。 ちゃんと検査をして感染ルートを調べ上げる、政策も医療体制も具体的対策を取ることこそ必要なんじゃないでしょうか。
この医療体制、もう何年にもわたって手を緩めることなく世界的にも評価されていた日本の保険をなぜかアメリカ(合衆国)をモデルにして悪くし、医療体制もどんどん脆弱にしてきていたその付けがここへきて出てきているのは間違いないのじゃないでしょうか。
さらなる病床の削減が昨年提案されたばかりでしたし、いったい“国”はこの国をどこへ連れて行こうとしているのでしょうか。何をやっているのか見えないし結果も出ていない。 このままでは結局、国民に我慢を押し付けて(解決ではなく)終息を待つ、と言ういつものパターンになってしまうのではないでしょうか。

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