2010年8月1日日曜日

1-9-14 明日はわが身 失業率40%の社会


今ケニアでは失業率が約40%にも達しているとのデータがあります。
貨幣経済の浸透その他による社会変化、環境整備・技術進歩が追いつかないままに、干ばつなどの自然環境の困難さなどからくる農村の荒廃も相まって人口の都市部への集中も進んでいます。
都市部ではその人口・労働力を吸収・活用する産業基盤が追いついていないので結果としてスラムの肥大化を招いています。

どこを通っていたときのことだったか、普通なら仕事をしている時間帯に大勢人が集まっている、何でも手作りで作り出している、日本では見ないような大型のトラックがあるかと思えば、古い車や日本のリヤカーをもっと大きくしたもので客待ちをしている人なんかでごった返している、見方によってはたくましいとも言える感じのところがありました。
Nガイドに「どうやって生活しているんですか」と聞いてみました。
親兄弟はもちろんもっと遠い親戚でも隣近所の知り合いという間柄でも、仕事に就いているあるいは臨時でも良いから収入のある人の所にみんなが集まり食べさせてもらったり食べさせたりしているんだそうです。
この状況の中いつ自分も仕事を失うかわからない、明日は我が身かもしれないのでごく自然にそうしているとのこと。
社会制度としては十分な制度がなく、年金などは公務員にあるだけとのことでしたが、私が思うには、食事も住環境も私たちがイメージするようなレベルではないけれど、家族や地域がまだ互助の力を持ち得ていると思いました。もちろんずうっとこのままでいいわけではありませんが。

余談ですがジャシーはもちろん、今回訪問したところはほとんど門が有り門番というかガードマンがいました。個人なのか会社組織なのかはさまざまあるようですが。家事を仕事とする人もいました。
それもこうゆう状況だから、仕事を探している人も大勢いるし雇いやすいのかもしれませんね。いろんな意味で。
ジャシーで家事を受け持っていた女性は、日本食が作れるということで同じ業種の人よりも給料が良いということでした。

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